超人日記・作文

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

<span itemprop="headline">ジュリーニのブルックナー7,8,9番に浸る</span>

2013-10-22 20:48:23 | 無題

ジュリーニのブルックナー、7,8,9番を聞き終える。
7番は意外とあっさりしていると評判だが、結構まったり感ある。
ジュリーニのブルックナーはもちろん遅いが、ブルックナーは遅い演奏に事欠かない。
その点ジュリーニだけが例外ではない。ジュリーニのベートーヴェンは驚愕だが。
ジュリーニのブルックナーの8番も遅いが疲れるほどではない。
ブルックナー9番はスケール感あり、壮大。
最近ロリン・マゼールのブルックナー全集から9番も聞いたが、けれんみのある大見得を切る演奏。
その点ジュリーニはインテンポでレガート奏法で我が道を行く。
私はギュンター・ヴァントのブルックナーをこよなく愛するがジュリーニには違った良さがある。
ウィーンフィルはギュンター・ヴァントが正確にピッチを合わせるのを嫌ったという話だが、ジュリーニとは相性がいいらしい。
ウィーンフィルとブルックナーをもう数曲録音してほしかったがそういうことにこだわる性格ではないらしい。
ジュリーニの4番、5番も聞いてみたいが。
ジュリーニの演奏は荒波に耐える人の憩いの故郷である。
ブラームス、ベートーヴェン、と来てブルックナーをようやく聞いた。
ジュリーニのブルックナーは好みが分かれるが私は繰り返し聞いている。
聞くたびに発見があり、感涙ものである。
ギュンター・ヴァントのブルックナーには深淵があり、ジュリーニには永遠がある。
今日もまたジュリーニを聞くために椅子に座る。
そして再び夕映えの美しさに浸るのである。
ジュリーニの演奏は大きな遺産である。
私もまたこの巨匠の夕映えの美しさのとりこになってしまった。
悠久の時間が時空を越えて流れてくる。

今日もまた音盤に針を落として涙腺を緩めて淡い郷愁に浸る



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