超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">クリスマスと冬の旅</span>

2010-12-04 16:33:44 | 無題

汝の富を天に築きなさいという意味のギリシア語を確かめようとして、マタイによる福音書を開いたら、しおりにしていたジョージ・ハリスンの「慈愛の輝き」というCDの帯がはらりと落ちてきた。慈愛の輝きか、とふと思った。
ギリシア語英語対訳新約聖書(Tyndale House社)を読んで、幼子がイエスに触ろうとするのを弟子が制止すると、幼子が私に触るのを止めてはいけない、天の国はこのような者たちのものだから、と諭した所まで来た。
先日新宿の中華料理屋で友人と酒を酌み交わし、中華を食べて談笑した。そこの中華は安くてうまいので気に入っている。イカとセロリの炒め物、トリ皮ピーマン、ソース炒飯、木須肉とビールを注文した。
それに先立って中古CD店に行き、アビー・ロード・テクノロジー処理をしていないフルトヴェングラーの国内盤ベートーヴェン全集を手に取ったが、私はすでにアビー・ロード・テクノロジー処理をしていないイタリア盤を持っている。
yamagishi kenichi氏のサイトに、フルトヴェングラーのベートーヴェン全集はアビー・ロード・テクノロジー処理をした物は音のふくよかさが失われていてよくないと書いてあったのを記憶している。最近はギュンター・ヴァントと北ドイツ放送響のベートーヴェン全集を愛聴している。極めてドイツ的で、余裕ある音作りで何度聞いても飽きない。
先日別の友人と喫茶シュベールで会い、白隠の坐禅和讃の「長者の家の子となりて」というのは、生まれつき宝が備わっているのだから外に求めるなという意味ではないかという話を聞き、ディランとザ・バンドのベースメント・テープスと梅原猛氏の書画展画集「母心仏心」と友人のオリジナルの入ったCD―Rを貰った。
このところよく父の見舞いに行き、帰りに鯛焼きを買って帰る。
今年のクリスマスは例年よりも天国がより近く感じられる。クリスマス前のひとときに、ハイティンクのクリスマスマチネコンサートのライヴ音源のマーラー選集のCDを聞くのが好きだ。慈愛の輝き、イエスと幼子の話、宝を外に求めるなという話、富を天に築けという話が帯のように繋がって季節を彩る。



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