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床下の含水量

2010年03月31日 | 建築について

 皆さんはご自宅の床下にある木材(土台など)の「含水量」がどのくらいになっているかわかりますか?「わかる!」と笑顔で手を上げる人は、そうそういないと思います。

 含水量とは木材に含まれる水分量のことですが、これが高いと腐れやシロアリ被害の原因となってしまいます。

 床下の木材を乾かすために、一般的には「基礎パッキン」や「床下換気口」などを使って外気を通します。ただ、寒い時期は床下に冷気が入り込むので、「寒い」「足が冷たい」「燃料代がかかる」という問題が出てきます。「暖かい家を腐らせないで作る」ということが意外に難しいのは、こういった理由があるからなんです。

「床の断熱をしっかりやれば大丈夫だよ!」と言う方もいますが、確かにリスクは減るものの、断熱材と断熱材に挟まれた木材は、内部と外部の中間に位置するので、これまた含水量を上げてしまう可能性を持ってしまうんです。

 ファースの家は、土台の外側から土間上にかけて断熱をして、床下も室内と同様に換気と湿度調整を行うので、木材が一定の温度と湿度の中で保存されます。実際、竣工時に13%くらいの含水量だった土台を、2年後に測定してみたら、9%ほどで安定していました。これなら土台が腐る可能性はないですよね。

 

 写真は床材の含水量を含水計で測ったのですが、しっかり乾燥しています。含水量が20%を超えているようであれば要注意ですよ。木材の水分量にもこだわって行きましょう。

 床下に潜って、なんともないのに「お宅の土台腐っているのですぐにリフォームしましょう!」という悪徳業者もいるので気を付けましょう!(実際ファースのユーザーさんから電話があり「今配水管の清掃をお願いした業者が床下に入って、リフォームが必要と言われた。」という問い合わせがあり、すぐにその業者に連絡を入れ内容を聞いたところ「間違いでした」といったことがありました。ガッチリ叱っておきましたが、怖いですね。)<o:p></o:p>


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