グラスボートとは字のごとく床にガラスを張ったボートで、透明度の高い海中が綺麗に見えます。
私もペーパーですが船舶免許を持っているので、岩礁の浅瀬にガラスを当てずに運転する難しさはわかるので、それを船長に言うと「一枚もガラスを割っていないのは俺だけだよ。」と言います。
掴みはバッチリです。
ところが最初いきなり百合が浜に連れてこられたので、砂浜でおっさんが一人で星の砂を探します。(星の砂は浜辺でアクセサリーを売るおばちゃんからたくさんもらえました。)
波が少々高かったので船が浮いて見えることはなかったのですが、景色はとても神秘的です。
それでもあまりにも空しいので、船に戻ると「写真撮るからこのボード持って!」と言います。
船長の悪乗りですがどっちにしても空しいので素直に持つことにします。(色が白すぎて海が似合わないです。)
その後、百合が浜に船を着岸しながら船長と長話をします。
「お客さんの後は予約入ってないし、固定給だからゆっくりで良いんだ。」ということで、船長がいろいろなことを教えてくれました。
与論島が日本最西端だった頃(沖縄返還前は与論が最西端でかなりの観光客が訪れたらしい。)島はバブルで、島民がおかしくなってしまった時期があり、彼は今くらいの与論島が一番好きだということ。
以前は歩合給だったけど、船長が会社に交渉して固定給にしてもらえたこと。
与論島への移住者は多いけれど、島の暮らしに馴染まずに出て行く人が多いこと。
家賃が意外に高いこと。
嫁さんが実家の愛媛にみかんをもらいに行ってくると出掛けてから一年間以上帰ってこないこと。
嫁と一緒に出掛けたお子さんが一歳になるのでそろそろけじめをつける為に愛媛に行くこと。
船長をしているとそこそこモテるけれど、悪さをするとすぐに広まるからできないこと。
悪さをする場所がそもそもないこと。
実は私の一つ歳下だったこと。
などがわかりました。
確実に年上だと思っていたので敬語でしたが、以降タメ口に変更です。(船長老けすぎだよ・・)
そのあとも綺麗な海中スポットを案内戴き、船長には心から感謝です。
今頃は嫁と子供が与論島に戻り、幸せに暮らしていることを心から祈ります。
出張から戻ったのでパソコンからの更新、楽です。
続く