正面からぶつかり合うと、どちらかが折れるか倒れるかまで物事は平行線で前に進めません。
であれば、一度しっかり寄り添って意見を聞いて、それでもやはり違う部分があれば、肩を抱いたまま少しずつ方向を変える方が物事は変えられることが多いと思います。
最近は特にそういう傾向が強いと感じます。
「原発反対!」と正面から言うと「いや絶対に必要!」言う人が出てきます。
であれば「経済的には必要だよね。でも、もろもろやばいことも多いよね。止める方向で考えるとしたらどんな方法があるだろうか?」とした方が、きっと止められる可能性が高いのではないでしょうか。
「官僚主義はダメ」と言うと、一生懸命努力している官僚までもがモチベーションを落とします。
官僚は天才集団です。ダメな人もいるのでしょうが、そうじゃない人はとんでもない仕事をこなしています。
良いところを見つけて「でも、こことここは直した方が良いのでは?」と、寄り添う方が、よっぽど建設的に物事が進みそうです。
「原発はダメ」「官僚はダメ」と決めつけているうちは、ぶつかり合って何も変わらない、という状態が続いています。
重要なのは良い方向に早く変えることです。
今回の選挙の場合、どうもそれが出来そうだ、と国民が感じたのが自民党だったのではないでしょうか。
自分のやったことの問題点は自分で気付いて解決していく方が、早く、確実に良いものが出来上がります。
長期間政権を担って、一度野党になったからこそできる可能性を感じます。
人の粗は良く見えますが、自分でやってみるとなかなか難しいものです。
良さを認めて、間違いを認めて、始めて変えられる可能性が見えてくるのでしょう。
でも、やはり誠意を持って悪いものは悪いと指摘できる優秀な野党議員も必要です。
そう考えると北海道8区のおおさかさんの落選は残念でなりませんでした。
当選された方も誠意あふれる方のようですが、このような候補者が重なる選挙区はなんとももったいない気がします。
などと偉そうに述べるほど政治を勉強している訳ではないので、恐縮です。
写真は昨日乗ったスーパー北斗から見えた朝焼け。
朝は必ずきます、ね。