九九を覚えるのに苦労したことを覚えています。
幼少期の後半は多少要領の良いところがあったのですが、決して賢い方ではなかったので、九九だけでなく、新しい何かに取り組む時はいつも苦労してきたように思います。
苦労した記憶があることで、苦労している人の気持ちが少々わかったりします。
これは心を安定させるのにとても有効です。
愛想が悪い人の気持ち、目つきの悪い人の気持ち、引込思案な気持ち、幼稚な気持ち、寂しがりな気持ち、おどおどしてしまう気持ち、怖がりの気持ち、機械への苦手意識、サボり癖の気持ち、虚弱体質の気持ち、下戸の気持ち、貧乏の気持ち・・・出来る人にとってはこのような人を見るとイライラしてしまうのかも知れませんが、出来なかったことを覚えている私は「それわかる」ということばかりです。
わかるので当然イライラすることは少ないし、改善方法もいくつかわかっているつもりなので、具体的なアドバイスも可能です(全てできるようになったわけではないのですが)。
こう書くと、様々な欠点を自ら努力して改善したように見えますが、ほとんどは環境が勝手に変えてくれました。
やらないとどうにもならない環境にいると、逃げさえしなければ誰でも出来るようになることが多いです。
アメリカに住むと嫌でも英語が話せるようになるようなものなのでしょうか。
今の環境に感謝ですね。
大切なのは出来なかったことを忘れないということ。
たったそれだけで、人に優しく接することが出来たり、心を穏やかにする効果があったりするんですね。
「こんなことも出来ないのか!」とイライラする前に、どうして出来ないのかを一緒に考えた方が解決への近道です。
出来なかった時のこと、思い出してみましょう。
今日の北斗市の最高気温は氷点下6℃だそうです。
雪がさらさらで奇麗ですよ。