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断熱気密

2011年10月24日 | 建築について

住宅を暖かくするには、断熱をすることと同時に気密も大切です。

 

洋服に例えるとわかりやすいのですが、素肌にセーターを着ている場合、室内では暖かいですが、気温が同じでも外に出ると寒く感じます。

 

これは、体温で暖められた空気がセーターの繊維に停滞して暖かく感じる状況から、風が流れる外に出ることで停滞していた暖かい空気が冷たい空気と入れ替わってしまうことで起こる現象です。

 

こんな時、ウィンドブレーカーを着ると空気の入れ替えがされないので風の流れる外でも暖かさを保つことが可能になるんですね。

 

セーターが断熱、ウィンドブレーカーが気密と言うことになります。

 

家の中で使う布団は気密が必要ありませんが、外で使う寝袋にはビニール処理がされていて気密が取られています。

 

住宅も風のある外に建つので、断熱と気密両方が必要になるんですね。

 

気密は他にもいろいろと意味があるのですが、単純に説明すると「風対策」と言えます。

 

時々、気密は嫌いだと言う方の意見をお聞きしますが、残念ながら暖かさを保つという観点でいえば気密は必須です。

 

ただ、気密にすることで湿気の問題が出てきますので「安易な気密は怖い」と言うことになります。

 

一長一短のある断熱気密、一般的になってきたように感じますが、意外にその細部はいい加減だったりします。

 

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写真は道東の真っ直ぐ道路。

 

道南とは景色が違います。