東京・ウサギSATELLITES

兎についてきた人だけが迷い込む不思議な衛星

再訪ジブリ美術館6

2018-09-15 | 長い散歩

*ジブリ美術館の感想をまとまりなく語っております



お土産を買った後は企画展示─…の前に、またも流れで1F(感覚としては2F)の常設展示室「映画の生まれる場所」へ。

ここはジブリ映画の制作に関連するものを見られる場所で、初期の設定絵が貼られていたりアイディアを得たものが紹介されていたり、背景の複製原画や作業机の再現等があります。びっしり詰められているのでマニア向けといえばマニア向けですし、観察人間の私にとっては鼻息が荒くなる場所。

とはいえ、前回より大きく変わったところはないように思われたのでササッと見ていたのですが、、甘い考えでした。

天井のスピーカー(もしくは探知機?)の部分に遊び心があるのに気付いたり、前回少ないと感じたラピュタものを発見したり。

その発見というのはラピュタ人が繁栄していた頃の世界観というのですかね、映画のオープニングで沢山の島が空に浮かんでいましたけれどもそれらの構造上の区分、第1層から…確か4層くらいまで(ここはエデンの園でここは人民…とか)について。読みながらラピュタが場所によって全く違う姿を持っていたことを思い出しました。

そんなこんなで感心していると、、その付近にどえらいものを発見!!

パズーの道具袋の中身のことが監督の絵と共に記されているではありませんかっ

シータも感心していた魔法のように色々出てくるパズーのカバン。それを見習い私も小型ランタンやら飴やら忍ばせるようになったのですが(ゆえに重い)その中身を知れる日が来るとは──

中身については全部書いていいものやら分からないので一部を紹介。ちなみにカッコの中は私の感想です。

マッチと蝋燭
(坑道跡で大活躍してましたよね)
火薬瓶
(導線的な感じで使うのかな?)
手ナイフ
(護身用というよりパンとか野菜を手中で切るための意味合いが強いかも)
ゲージ(測量用品かな?)
ペンチ
(うん)
モンキーレンチ(う…ん?)
etc..

言わずもがなですが私たちの世界で所持しているとよろしくないものがありますね←

子供ながらに親方の元で修行を積み、ドーラの元で役に立ち、自分で飛行機を造ったりもする。そんなパズーのたくましさが垣間見られる中身だと思いました。いやはや思わぬ嬉しい発見でした。

ラピュタの他には雰囲気の違うポニョの姿や「コクリコ坂から」のカルチェラタンについて書かれたものなどもありましたよ(カオスで素敵な建物カルチェラタン)。

前回「魔女の宅急便」だった大きなコンテ本は「千と千尋の神隠し」になっていて最後のシーンが描かれた巻が人気なようでした。映画ではラストで千尋が振り出しに戻ったような印象があって、私はちょっと、ん?な気持ちになったのですけど(海外verではセリフの付けたしもあったようで)やっぱり他の方も気になるのかな。


そして……前回見た、あの「火垂るの墓」の絵コンテを再びじっくり見ました。

痩せ細った清太が駅の柱に寄りかかりうつむいているシーン…やはり涙が溢れました。この子が一体何をしたというのか。幸せだった家庭時代を戦争によって奪われ、たどり着いた先でのあまりにも悲しい姿。そして最近知ったことなのですが「となりのトトロ」と時代設定がほぼ変わらないとのことで…どちらもきっとあったであろう家族の形だと思いますし、でも、やはりその差に泣けてくるのでした。。。。


映画の生まれる場所を出てからは、ちょっと心を落ち着かせる意味もあって一旦B1Fの中央ホールに。
そこで井上直久さんの絵に遭遇。

「耳をませば」の中で柔らかくも非常にインパクトのある幻想風景を作り上げていた井上氏の作品。ハンデのある人のためのエレベーター前(階段室中央にもエレベーターあり)と外に繋がる扉手前の壁の2ヶ所、そのどちらも不思議で温かで、でもどこか寂しげな色づかいにしばし見とれたのでした。









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