震災・くらし情報 8月17日朝 浜松市の下水道汚泥の放射能数値
続報です。調べてみたら、浜松市は以下のように下水道の汚泥の放射能データを発表していました。
タイトルは「浜松市公共下水道における下水道汚泥中の放射性物質濃度の測定結果」という長い名前で、PDFファイルです。みなさん、自分の目で確認してください。
いずれも数値はベクレル/kgです。
第1報(試料採取日は5月19日、発表日は不明)。中部浄化センターの脱水汚泥で、ヨウ素131が10.4、セシウム137が17.0。汚泥焼却灰で、セシウム134が375、セシウム137が456です。
この第1報の発表日がいつなんでしょうか?
第2報(試料採取日は6月24日)。これは脱水汚泥を測って、中部・浦川・城西・気田・細江・三ヶ日で非検出、井伊谷でヨウ素131が69検出。中部浄化センターの汚泥焼却灰で、試料1(平成22年10月8日採取)で非検出、試料2(平成23年6月24日採取)でセシウム134が506、セシウム137が586です。
第3報(試料採取日は7月12日)では、中部浄化センターの脱水汚泥は非検出、流動砂からは,セシウム134が209、セシウム137が222です。
第4報(試料採取日は7月25日)では井伊谷の脱水汚泥で、いずれも非検出です。
これ以外に浜松市の発表で、下水道ではなく、水道の「浄水場」で数値が出ています。「大原浄水場」の「浄水汚泥」で、6月20日に放射性セシウムが29、7月22日に放射性セシウムが23、です。ヨウ素はここでは非検出です。
浜松市はこの数値は「国が示す飲食物摂取制限に関する指標値の10分の1以下であり、健康にはまったく影響がない値です」と書いています。
さて、問題は、3月から5ヶ月も経った今になって、セシウムはともかく、各地で「ヨウ素131」が検出されていることです。ヨウ素131は半減期がわずか8.02日で、今になって検出されると言うことは、次の2つの可能性しかありえません。
① もともと凄い汚染量で、5ヶ月経った今でも残っている
② 3月の後、最近になって新たに福島から汚染された
③ さらに、あまりありえないとは思いますが、福島第1原発以外の汚染源がある可能性も否定できないのではないか
いま、かなり「セシウムは半減期が30年」と言われていますが,実はセシウム134は半減期が2年で、セシウム137は半減期が30年です。
いま134と137が半々で数値が出ているとすると、何年後に,放射能がどれくらい残るかは推定することができますね。
こういう、ありえる可能性を自治体としてきちんと追求してもらいたいです。さらに研究します。