雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森  317 『季刊 邪馬台国 第138号=2016年2月』

2016年02月18日 19時41分37秒 | 本と映像の森

本と映像の森 317 『季刊 邪馬台国 第138号=2016年2月』

 「古代史の総合雑誌」という副題がついている季刊雑誌です。発行は福岡県福岡市の梓書院、当然、日本では数少ない(いや唯一かも)「邪馬台国九州説」に明確に立つ雑誌です。ぼくは創刊号から読んでいます。

 ただし、長く編集長を務め、いまも健筆をふるっている安本美典さんの主張に、ぼくは全面賛成ではありません。一つひとつの主張を、みなさんが自分で考えて、判断していかないと、「信じる」のは危ないです。「信じる」のは宗教であって、科学ではありません。
 
 今号は「総力特集 奴国の時代」です。日本の歴史上、初めて対外的に認められた国家、「倭奴国」なのに、ほとんど学会では2世紀後の「邪馬台国」の1%も論争がないようです。

 「倭奴国」が福岡にあったことは、ほとんど異論がないようです。博多湾の「志賀島」で出土した「金印」もありますし。

 『季刊 邪馬台国』は、書店で買えます。ぼくは谷島屋で定期購読しています。A5版で、192ページ、定価1350円(消費税込み)です。

 日本古代史に関心のあるアマチュアの方の必読文献、と思います。

 目次を抜粋しておきます。
 
 安本美典「年代論争 縄文・弥生はいつからか?」
 
 編集部「奴国の時代(2)」

 上田龍児「奴国の東 ー大野城市の弥生時代遺跡-」

 岩瀬聡「安徳台遺跡群について」

 井上筑前「奴国の遺跡群」

 笛木良三「『三国志』の写本検索」

 澤田康夫「連載 考古学入門講座 第2回 弥生式土器」

 井上修三「連載 世界遺跡巡り 第10回 フランスの巨石文化 カルナック」

 河村哲夫「連載 ブッダへの道 第14回 法顕が見た5世紀初頭のアジア」




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