雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

学校のいじめ・虐待・暴力を考える 1 本の紹介『ハラスメントは連鎖する』光文社新書

2012年07月24日 06時00分20秒 | 人間・生命・宇宙

学校のいじめ・虐待・暴力を考える 1 本の紹介『ハラスメントは連鎖する』光文社新書、2007年4月20日初版

 「雨宮日記」で書いてきたように、ぼくの住んでいる町内の10階建てのマンションの屋上から、中学2年生の男の子が飛び降り「自死」しました。

 その後、曳馬中学校の校長先生が「いじめ」があったことを認めました。妻の則子さんと二人で、少し、この「自死」問題というより、この間の学校のいじめ問題を追いかけようとしています。

 そのためにも、その前提として、関心のあるみなさんに、次の本を読んで欲しいと思います。2年3ヶ月前に書いた本です。

 本と映像の森31 安冨歩・本條『ハラスメントは連鎖する』 2010年04月24日 05時41分08秒

 大津の中学生の自死問題で、加害者の親を特定しそこねて、まったく関係のない親を標的に、ネットで攻撃がされた事態がありましたが、それは、いじめに対するのに、「いじめ」行為では、いじめは連鎖していくだけで、解決しません。

 無自覚に行動していると「ハラスメントは連鎖」してしまいます。

 則子さんと数日前、話をしたのですが、「いじめをした子は家庭や地域や学校で、以前にいじめをされた子じゃないのかな」と。

 たとえば、絶対に親に殴られたり、苛められたりしたことの無い子どもが、他の子どもを殴ったり、苛めたり、するでしょうか。その子自身が、想像もできないのではないでしょうか。

 そういう「報復」の「連鎖」ですね。

 ヒロシマ・ナガサキの核戦争を体験した被爆者は、「報復の連鎖」という地獄から逃れて、「ノーモア広島、ノーモア長崎」「ノーモア・ビキニ」「すべての核兵器をなくそう」「長崎を最後の被爆地に」などなど…高いモラルを維持していると思います。

 まだまだいろんな論点があります。この本を全部読んで、反論なり、考察なりしてください。

 そういう作業に値する本だと思います。

 

 


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