雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森(第3) 29 長山靖生『日本SF精神史 完全版』河出書房新社、2018年

2021年07月24日 14時30分29秒 | 本と映像の森
本と映像の森(第3) 29 長山靖生『日本SF精神史 完全版』河出書房新社、2018年 


 オリンピック批判だけしていられなので、通常番組をちゃんとやろう。


 453ページ、定価本体3000円。2009年の本の最新版。


 こういう大部な、しかも重要な本は読むには時間がかかる。たぶん、何度も何度も反芻して読まないと読んだことにはなりません。よって今日は第1回の紹介にとどめます。


 「序章 近代日本SF史」と「第1章 幕末・維新SF事始」から「」まで、200年におよぶ日本SFを詳細にたどっている。


 ボクの大好きな小松左京さん、平井和正さんはもちろん、たとえば安部公房さんの作品を詳しくたどっていて共感できる。


 戦争前・戦争中の空想戦記や探偵小説との関係もおもしろい。

 21世紀に入って、宮崎アニメや「君の名は」「シン・ゴジラ」なども取り上げる。


 ボクにとって個々の論点、ひとつひとつの事件の細部がとても大事で、「あれはこういうことだったのではないか」という論点も興味深かった。


 全体的な見通しには欠けているかもしれないはが、ボクには歴史をとらえなおすための参考書として最適の本でした。


 さいしょは、浜松市立城北図書館で長山靖生さんの『戦後SF事件史』河出書房新社、2012年)を書棚に見つけて借りたことから始まった。


 城北図書館さん、ありがとう。


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