雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

ことばと詩 40 内藤了『怨毒草紙 <よろず建物因縁帳>』<タイガ>、講談社、2020年より 20201009

2020年10月09日 15時32分38秒 | ことばと詩
ことばと詩 40 内藤了『怨毒草紙 <よろず建物因縁帳>』<タイガ>、講談社、2020年より 20201009

  内藤了さんの連作「よろず建物因縁帳」はボクの好きな作品群のひとつです。人物像もリアルで魅力的です。長野を舞台にしています。

  とりわけ主人公の高沢春菜(はな)は、とてもいいです。

  今日は脇役の加藤雷助和尚の珍しくまじめなことば。 

 「他人の不幸、恐怖、苦しみ、痛み、嫉妬に妄執・・・まだあるが、それらを無上の悦びとする歪んだ心が凝り固まって、発する瘴気が鬼になる。人に取り憑き、惑わせて、そのものを取り込みながら膨らんでゆく。」

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