雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森(第3) 7 太田啓子『これからの男の子たちへ』大津書店、2020年 20201116

2020年11月16日 08時51分17秒 | 本と映像の森
本と映像の森(第3) 7 太田啓子『これからの男の子たちへ』大津書店、2020年 20201116


 262ページ、定価本体1600円。


 今年読んだ本の「ベストテン」(やったことないけど)に、たぶん入るだろう本です。


 ボクが「男の子」だった頃に読みたかったなあ。もっともボクが19才だった50年くらい前には、残念ながらこういう本は出ていなかったと思う。


 「第1章 男の子の日常にかかるジェンダーバイアスの膜」と「第2章 男の子にかけられる呪い」が中心的な章だと思う。


 あとは応用編というか実践編。とくに男の子本人がどうするかという重要。応用編は周りのおとながどう教えるかということ。


 以下、ボクが読んでおもしろかったところの一部。全部引用して書いていたら、膨大になって何十ページになってしまう。


 ○「有害な男らしさ」(p21~)


 ○「モテ」ない悩み(p93~)


 ○AVは教科書ではない(p111~116)


 ○同意のない性行為(p121)


 ○痴漢は依存症(p140)


 ○宮地尚子さんによる差別の「カルデラ」の環状島(p153)


 ○「レイプ・カルチャー」とは「レイプしないよう教えられるのではなく、レイプされないよう教えられる文化」(p173)


 ○男子の「カンチガイ」を生む表現(p183~204)


 ○自分の弱さを否定しなくていい(p237)


 ○男性は性欲をコントロールできないという嘘(p232)


 ○「社会学者のケイン樹里安さんは「『気づかずにすむ人々』『知らずにすむ人々』『傷つかずにすむ人々』こそが、特権を付与されたマジョリティである」と書いています。」(p247)


 ○出口真紀子さんによれば差別には3つの形態がある。①直接的差別、②制度的差別、③文化的差別(p249)


 またいつか、この本に立ち返って触れることがあると思います。


 ボクの推薦本です。



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