雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

過去現在未来のメモリーノート 85 「銀河鉄道」の「車室」とは? 20200701

2020年07月01日 20時06分12秒 | 過去現在のメモノート


過去現在未来のメモリーノート 85 「銀河鉄道」の「車室」とは? 20200701

 今日から7月。宮沢賢治さんの「銀河鉄道の夜」は「ケンタウル祭」の夜のおはなしです。たぶん「七夕」の夜のおはなし。

 ますむらひろしさんのマンガ「銀河鉄道の夜」は『赤旗日曜版』で連載されているが、いまジョバンニが銀河鉄道に乗ったところ。

 そのシーンでますむらひろしさんは、列車のなかの席を通勤電車風の橫1列に描いている。

 ボクは銀河鉄道の中は1つの車両のなかを4人がけの車室に分けられていると思っていたので、あれ?と思った。

 宮沢賢治さんの「銀河鉄道の夜」は第4次原稿まである。第4次原稿の「六 銀河ステーション」のところから引用しよう。

 「ほんとうにジョバンニは、夜の軽便鉄道の、小さな黄いろの電燈のならんだ車室に、窓の外を見ながら座っていたのです。車室の中は、青いびろうどを張った腰掛けが、まるでがら明きで……すぐ前の席に、ぬれたようにまっ黒な上着を着た、せいの高い子供が、窓から頭を出して外を見てゐるのに気が付きました。」

 ≪ 鎌田東二『宮沢賢治「銀河鉄道の夜」精読』<岩波現代文庫>、岩波書店、2001年、p182~183より ≫

 「軽便鉄道」というと通勤席だけしかないようにも思えますが、ジョバンニとカンパネルラとの関係性からいって、互いに正面を向いて座っているほうが2人の心にふさわしいと思うのですが。

 それに通勤席では、外の風景はふつうでは向こうの窓に見えて、後ろの窓を見るには振り向かないといけない。

 まあ、ますむらさんはいろいろ考えてこうしたんだろうから、ボクも固執はしません。静かに見守りましょう。


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