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雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森(第3) 13 小野不由美:いなだ詩穗『ゴーストハント 1~12』講談社、~2010年 20210127

2021年01月28日 12時06分44秒 | 本と映像の森
本と映像の森(第3) 13 小野不由美:いなだ詩穗『ゴーストハント 1~12』講談社、~2010年 20210127


 1ヶ月以上、「本と映像の森」を書いていなかったので再開する。


    ☆


 マンガは1998年開始、12年かかったそうです。原作は、いま角川文庫で刊行されてます。


 最初はぼくも、たんなる怪奇霊媒マンガかと思いました。しかし何かが違う。


 学校や邸宅で起きる怪奇事件を寄り集まった何の関係もない面々が解決していくのだけれど。


 物語の語り手は渋谷のSPRの若い所長ナルにアルバイトで雇われた女子高生・谷山麻衣。


 だけど語り手はあきらかに主人公ではない。観察者(オブザーバー)だと思う。主人公は所長ナルですらないと思う。


 主人公は事件を寄ってたかって解決する若き男女たち。日本人の坊さんやキリスト教の聖職者、日本人巫女,中国人など多彩なな青少年少女たちが主人公です。


 事件についていくなかで、麻衣も霊能力があることが次第に明らかになっていきます。


 そのなかで夢の中で優しくアドバイスしてくれるナルに麻衣は惹かれていく。


 怪奇の謎の追求のおもしろさと、もうひとつの物語全体の本題の謎の追求が二重になっていておもしろい。


 ナルがつねに黒服なのは印象的です。


 マンガでは12巻が、すごいショックな解決編です。


 ボクとしては、超然としているポーカーフェイスな所長ナルと麻衣の再会する続編が読みたいけど無理でしょうね。