雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 6月1日(火) 「ある人生」と「する人生」

2010年06月02日 05時36分05秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 6月1日(火) 「ある人生」と「する人生」

 『ゲド戦記3 さいはての島へ』<岩波少年文庫>を読んでいます。
 その最初の方、71pに、こう書いてありました。

 「よくよく考えるんだぞ、アレン。大きな選択を迫られた時には、まだ若かった頃、わしは、ある人生とする人生のどちらかを選ばなければならなくなった。
 わしは鱒がハエに飛びつくように後者【する人生】に飛びついた。だが、わしらは何をしても、その行為のいずれからも自由にはなりえないし、その行為の結果からも自由にはなりえないものだ。 
 ひとつの行為がつぎの行為を生み、それがまた次を生む。 
 そうなると、わしらは、ごくたまにしか今みたいな時間が持てなくなる。
 ひとつの行動とつぎの行動の間の隙間のような、するということをやめて、ただ、あるという、それだけでいられる時間、あるいは、自分とは結局のところ、何物だろうと、考える時間をね。」

 それは凄く共感します。