馬糞風リターンズ

世ノ中ハ何ノヘチマトオモヘドモタダブラリト下ツテモオラレズ

鰓(エラ)呼吸する人間??そんなヤツおれへんでェ~!

2010年02月25日 | 雑学
主夫をして1日家に居ると、いろんな勧誘の訪問者や電話があります。
今日、「酸素強化水」と云う飲料水の勧誘電話がありました。
することも無く時間潰しにちょうどいい話し相手ができ、小1時間ほど「セールストーク」を聞いていました。

商品アイテムは何種類かあるようですが、要するに「水」に「酸素」を加圧充填してあるようです。
◎ 飲んで酸素をとるために生まれた酸素強化水(酸素水)です。飲みやすい超軟水(硬度2mg/L PH値6.6-7.2)。激しい運動をする方や、毎日の健康維持にお役立てください。

この謳い文句を聞いて「おかしい」と思われませんか?
 飲み水にどれだけ多くの「酸素」が溶け込んでいても人間は「肺呼吸」をしていますので水に溶け込んだ「酸素」を取り入れる事はできない筈です。
こんな事は「小学生」でも知っていることです。特段の科学知識が必要なことでもありません。そんな「インチキ商品」が氾濫しています。電解水, パイウォーター, 脱気水, 海洋深層水. 磁気(磁化)水, オゾン処理水, 膜処理水. 電子水, ミネラル添加水, 脱塩素水. 共鳴磁気水(波動水?) 麦飯石処理水, 超純水. 高周波還元水, 発酵抽出物添加水. サイウォーター, Xeガス処理水マイナスイオン水、πウォーター、創生水・・・・・などなど「思いつく方」もご立派とは言え、子供でも分かる「インチキ」に引っかかる「常識ない」大人の何と多い事かと、あきれ果てています。

 所が、この「インチキ商品」を日本を代表する大手飲料メーカーが製造販売しています。
WEBから「アサヒ飲料」の「酸素水」の告知を転記します。
 ◎ アサヒ 酸素水は、『三ツ矢サイダー』にも使用する、ろ過を重ねた「磨かれた水」に、一般的な水の約7.5倍の酸素※をプラス、従来品に比べ酸素濃度を50%UPしました。※一般的な水は、常温(25℃)で約8ppmの酸素を含む(当社調査)のに対し、新しくなった『アサヒ 酸素水』は、60ppmの酸素を含有しています。従来品は40ppm。

 「酸素は水に溶けにくい気体で、通常の30倍の酸素(20°Cで1リットルあたりおよそ280ミリグラムである)が溶解している場合でも、1リットルに含まれる酸素量は、安静時に10回程度呼吸して体内に吸収される酸素量にすぎない。また呼吸器ではない皮膚や消化器からどれほど吸収されて有効に利用されるかについては定かではない。」とあります。

 πウォーターの製造機の広告に「帯広畜産大学教授○○」と写真入りで掲載されている事があります。母校の名誉のためあの広告は取りやめて欲しいものです。

 πウォーターは名古屋大学農学部下昭治博士らが花芽分化の研究に取り組み、植物の花芽分化の段階で、その重要なキーとなっているのが、植物の身体の中の水そのものだと気づいた。山下博士はこのような水、「生体水に限りなく近い水」を、仮に「πウォーター」と命名し、その後、このπウォーターは花芽分化だけでなく、植物、動物の健全育成にも極めて重要な役割を果たしていることが解明されました。

しかし、問題はこの「πウォーター」を人工的に作り出す技術はまだ開発されていません。
と云う事は、浄水器まがいの市販されている「πウォーター製造機」は「インチキ」と言わざるを得ません。

 世の大人たちよ!小学生に「そんなヤツおれへんでェ~!」と馬鹿にされないように。

写真は、我家の「鰓呼吸」をしている「グッピ」


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