馬糞風リターンズ

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浦島太郎。土産の玉手箱て・・・?

2017年12月01日 | 歴史
お馴染みの昔話「浦島太郎」です。浦島太郎ほど訳の分からないストーリーもありません。そもそもカメを助けたお礼が「煙と共に人生のすべてを失う」なんてどうも納得しかねるものです。お話には動物報恩譚というものがあるそうです。ツルを助ければ恩返しがあります。狐を助ければ美しい女性に化けてお嫁さんになって幸せな家庭を作ってくれる。(結婚譚)または動物を助ければ動物の話し声を理解できる不思議な頭巾を得たり、竜宮で何でも望みが叶う「呪宝」を手に入れて裕福になったりします。(致福譚)
何はともあれ浦島太郎の物語の結末ほど訳の分からないものはありません。これは当ブログだけでは無い様でネットなどにもその不可解さを指摘するとともに様々な解釈がなされています。それでもどれ1ツとってみても当ブログが納得できるものはありません。

浦島太郎というお話はヴァリエーションのない珍しい物語です。口承伝承は時代の経過や地域などで舞台設定や登場人物が変化したり、時によってはストーリー自体も変わってしまうことがままあります。しかし、浦島太郎はそのような変化や物語にヴァリエーションが全くないお話です。
 唯一の例外として江戸時代の御伽草子「浦島太郎」は、玉手箱を開けて老人となった浦島太郎のその後が語られています。
「浦島太郎が玉手箱を開けると中から紫の煙が立ち昇り浦島太郎はたちまち老人になってしまいます。その後、太郎はツルになって飛び去り丹後で浦島の明神として祀られ、竜宮の乙姫もカメとなって現れ夫婦の明神となった。めでたしめでたし。・・」とあります。あまりにも理解が難しい結末を誰もが納得行くように加筆されたものと思われます。それでも不自然さはそうしようもありません。
 久しぶりに古本屋で「浦島太郎の文学史」(三浦佑之著 五柳書院)を見つけて読みました。
でも結局もやもやした当ブログの疑問は解決しませんでした。


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1 コメント

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Unknown (hfre)
2017-12-02 07:11:44
現代の知識だと、光速近い速度で宇宙旅行してどこか他の銀河に行ってきたんだなと思い当たりますが、さすがに昔はそんなことは分かってないでしょうからね
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