馬糞風リターンズ

世ノ中ハ何ノヘチマトオモヘドモタダブラリト下ツテモオラレズ

朝日のア、いろはのイ、・・・・おしまいのン。電報の打ち方。

2011年08月14日 | 雑学
通信手段の進歩は素晴らしいものがあります。
今では携帯電話が当たり前になり、インターネット通信では安価で手軽にTV電話が出来ます。

 しかし、40年ほど前には電話すらも余程の家でないと引いていなくて、ダルマ型の赤電話でした。
また、自動化がされていなかったので市外の場合は交換台を通してしか通話ができませんでした。
急ぎの用件は「電報」が利用されていました。それも郵便局に行って電報用紙をもらって自分で電文を書いたものです。
僕などは北海道から「シキュウ○オクレ」と何度電報を打ったか知れません。

 電話で電報を打つ時、原文を一文字ずつ正しく伝達するために語辞を一字ずつ区切って「朝日のア」・・・・「おしまいのン」という「通話表」を利用していました。

文字
ア 朝日のア イ いろはのイ ウ 上野のウ エ 英語のエ オ 大阪のオ
カ 為替のカ キ 切手のキ ク クラブのク ケ 景色のケ コ 子供のコ
サ 桜のサ シ 新聞のシ ス すずめのス セ 世界のセ ソ そろばんのソ
タ 煙草のタ チ 千鳥のチ ツ つるかめのツ テ 手紙のテ ト 東京のト
ナ 名古屋のナ ニ 日本のニ ヌ 沼津のヌ ネ ねずみのネ ノ 野原のノ
ハ はがきのハ ヒ 飛行機のヒ フ 富士山のフ ヘ 平和のヘ ホ 保険のホ
マ マッチのマ ミ 三笠のミ ム 無線のム メ 明治のメ モ もみじのモ
ヤ 大和のヤ ユ 弓矢のユ ヨ 吉野のヨ
ラ ラジオのラ リ りんごのリ ル 留守居のル レ れんげのレ ロ ローマのロ
ワ わらびのワ ヰ ゐどのヰ ヱ かぎのあるヱ ヲ 尾張のヲ
ン おしまいのン
゛ 濁点
゜ 半濁点

数字
一 数字のひと 二 数字のに 三 数字のさん 四 数字のよん 五 数字のご
六 数字のろく 七 数字のなな 八 数字のはち 九 数字のきゅう 〇 数字のまる

記号
ー 長音 、 区切り点 ∟ 段落 ( 下向括弧 ) 上向括弧

 リズム感があってなかなか面白いものでした。
今でもどこかで使用しているのでしょうか?

 ニ 日本のニ の日本は「にっぽん」と発音するのが決まりで「にほん」は駄目だそうです。
また、「ヲ 尾張のヲ」や 「ヰ ゐどのヰ」などは現在使い分けれる人はいなくなりました。
僕が小学校の頃は、名前の「○○男」などは「○○ヲ」を使っていましたが、何時の頃からか「○○お」になってしまいました。