四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

不動心とは

2016-09-03 05:43:18 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『国でも会社でも、とんとん拍子に伸びているときに、すでに衰えのきざしが忍び込んでいることが多いものです。

原因は驕りです。私の恩師の新井助信先生は、「お金があるときにパッパッと使う人間は、金がなくなると、もう生きていられないほど悲観してしまう。貧しさにじっと耐える人は、お金が入っても驕ることがない。どんなときにも驕らないのが忍辱行です」と教えてくださいました。

耐え忍ぶだけでなく、驕る気持ちを引き締めるのも大切な忍辱行なのです。人に頭をたたかれてもじっとがまんするくらいのことは、ちょっと修行した人なら、わけなくできます。ところが、お上手を言われるとつい得意になってしまう。それを抑えるほうが難しいのです。あくまでも謙虚さを忘れない忍辱行の大切さを、先生は教えてくださったのでした。

驕慢(きょうまん)に陥ると、人の心が見えなくなってしまうのですね。そして真実を見る目が覆われてしまうのです。

それがやがて会社や国の破綻を招くもとになってしまいます。「下がる」修行こそ忍辱行です。これが身につくと、得意のときも溺れず、失意のときもくじけることのない不動心が得られます。』

 

庭野日敬著『開祖随感』より

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