四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

書の聖 王羲之展など

2013-02-02 06:37:09 | 生かされて今日

 都の小春日和の一日、真善美の芸術で楽しみました。午前中日本橋の三越本店での「平山郁夫展」です。画伯は仏教の日本への伝播の道、シルクロードをライフワークとされ、現地に150回も足を運ばれたそうです。中国からインドまで砂漠を3年掛けて仏典をもとめて歩かれた玄奘三蔵、孫悟空、西遊記の道です。三蔵法師は出国から16年後に『法華経』や『般若心経』などインドから中国へお経を運ばれて漢訳されました。その漢訳が日本に朝鮮からもたらされた(538年)のですから正に日本仏教の父親といえましょう。法華三部経を心の拠り所とする私らには仏教東漸に尽くされた高僧、名も無き多数の先達の命がけのお陰様であります。

画伯は奈良薬師寺の高田好胤師とのお約束で、玄奘三蔵院に大作を収められたそうです。文化勲章もいただかれた大画伯の大きさにも打たれました。三越の近くに伊賀上野から江戸に登ってきた30代の松尾芭蕉さんが住まわれた長屋跡を訪ねました。佃煮屋さんの前に石碑があります。『発句なり芭蕉桃青宿の春』の句が刻んであり、まだ桃青(とうせい)と名乗っていました。

次に上野の国立博物館の王羲之展です。今日は現代有力書家の席上揮毫がありました。みんなの目の前で書を描いてくれるイベントです。1時間前からすでに人だかりができて、大変な混雑になりました。私は映像でしか見ることができませんでした。書家の動きはまるで土俵の力士の立ち会いに似て集中し、リズムある動きに見えました。集まられた書道を愛する方々の熱気が凄いです。

東京藝大の学生によるボランテイァツアー、山水画の解説にも参加しました。30人ぐらいが女性の解説に聞き入りました。国立博物館は一日有意義で楽しいですよ。


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