四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

国宝 一遍聖絵展

2015-12-07 22:03:06 | 生かされて今日

捨聖と称される鎌倉時代の傑僧、一遍上人の絵巻が金沢文庫、神奈川県博物館、上野博物館などあちこちで開催されています。今からおおよそ800年前の聖僧で、踊り念仏の時宗の開祖です。絶対他力による悟りの感動・法悦が踊りに出るみたいです。愛媛県のお生まれですが、祖父の墓は岩手県にあると知りました。

金沢文庫展は先に見ましたので藤沢にある遊行寺(正式には清淨光寺)宝物館での展示に行ってきました。小山のような大いちようの黄葉が素晴らしい。一遍上人の尊像に合掌してから雄大な本堂にお参りしました。上人像の後ろに、存じ上げていた故清水 浩先生の句碑がございました。

 こじんまりとした宝物館にはまず空也上人像が素晴らしい。一遍の先輩格、慈悲あふれる傑物で6体の阿弥陀仏を口から吐くお姿で有名です。京都の六波羅蜜寺にあるお像はたしか国宝です。芭蕉翁の名吟に「から鮭も空也の痩も寒の内」。

◯どんと踏みだす空也のみ足十二月  駿

絵巻は鎌倉時代の暮らし、町のあり様、舟を岸から引いてゆく様子、踊り念仏の興奮の様や上人の大往生など興味深い絵巻です。境内奥の放生池には夕映えの冬紅葉が写り、のこり鴨が浮いて異次元の美しさでした。

◯水鏡に冬のもみぢの空深し  駿


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