『自分を産み育ててくれた親の恩に比べられるものは、ほかにありません。
それを、ごくあたりまえのことのように考えたり、うっかりすると、親を恨んだりしている人がいるのです。しかし、心の奥の奥では、だれしも親の恩を感じない人などいないはずです。何かが、その気持ちを素直に表に出すことを妨げているのです。
この、親の恩をかみしめることが信仰の出発点であり、幸せへの出発点だといってもいいでしょう。
親に心から感謝できるようになると、夫婦同士でも、互いに感謝できるようになってきます。
子どもやご近所の人と対するときも、また会社の上司や仲間を見る目も違ってきます。
人間としての軌道に乗ってくるわけです。親への感謝ができなくては、ほかのだれともうまくいくはずがありません。親への感謝が人間への信頼感を生み、それが社会の絆にふくらんでいくのです。
最近、アメリカでも家族が見直されているそうです。家庭がくずれると社会の秩序までバラバラになってしまう、という苦い体験からの知恵だと思うのです。』
庭野日敬著『開祖随感』より
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