四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

薫風のお寺で

2013-05-13 17:29:19 | 生かされて今日

 まさに風薫る五月、所用を済ませ久しぶりに金澤山称名寺(きんたくさんしょうみょうじ)に自転車を停めました。昭和18年に横須賀航空隊の艦爆が墜落し2名の兵士が殉職、その慰霊の卒塔婆に合掌してから仁王さんに挨拶です。鎌倉時代の古いお像で朱色が薄く分厚い胸板あたりに残っています。仁王門は江戸時代の再建で2体の仁王さんには低く狭く、窮屈そうです。人間に棲む地獄、餓鬼、畜生の邪悪な顛倒や煩悩を追い払うお役です。怖い顔ですが仏道で心を救くい安らぎの境地へ導きたいという慈悲の現れなのです。あのおっかない閻魔さんも、地獄で人を救う地蔵菩薩の別のお顔なのですよ。 

 浄土式庭園の心字池を黄色の菖蒲がふちどり、ゆっくりとした時間が流れていました。青楓やイチョウに楷の木、カレンボクの若葉が誠に美しく、裏山はモコモコとして春の姿です。

静かに水彩画にいそしむ方々、お参りや散歩のチームなど来ますが幸いに混みあう事がなく横浜観光の穴場です。緑の風に吹かれて心地よき浄土でした。

称名寺のご本尊は2メートル近い美しい弥勒菩薩立像です。金沢文庫で瀬戸神社展をと思いましたが今日は休館日でした。


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