四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

啄木の歌碑だ

2009-09-08 07:59:31 | 歌の花束
 雑踏の上野駅前商店街にひっそりと石碑があり、好奇心から近づいてみますと石川啄木の歌碑でした。私は南国の生まれのせいか、この東北の歌人には縁が薄く教科書に載る明治の悲惨な貧乏歌人程度しか知りません。今調べてみますと、なんと26歳の死だったのです。平和な社会に誕生されたらと悔やまれます。生まれが早すぎたんですね。
 『ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聽きにゆく』
と刻まれていました。慣れない雑踏の大都会に疲れて癒しのお国訛りを聞きにこられたんですね。上野駅の15番ホームにも同じ歌が碑に彫られてあるそうです。
 かって家族で盛岡に遊んだとき、盛岡城址(こずかた城)の歌碑は啄木の青春の夢多き明るさが発散していました。
『不来方のお城の草に寝ころびて空に吸われし十五の心』


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