四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

ロウバイの薫りに染まる

2015-02-17 14:39:53 | 生かされて今日

 神奈川県松田町の蝋梅園にはじめて参りました。京急から相鉄、小田急と乗り継いで小田原に近い新松田駅下車、バスで更に30分の寄(やどりき)集落の山頂です。新松田駅からは雪の富士の嶺が圧倒的な美しさを見せてくれました。

人気のロウバイ園らしくバスは臨時便もでる盛況です。バス終着の寄でおおきな地元のミカンの袋を150円で求めて、喉を潤してから坂道を歩いて7、8分、園入口から山頂にまで蝋梅の盛りでした。お客の主力はお元気な媼たちです。花見もそこそこおしゃべりの楽しみに漬かっています。

行き止まりの頂の傾斜に立てば、足元に蝋梅の薫りが吹き上り去りがたくなります。蝋梅はバラ科の梅とは別の種類だそうです。

木のベンチに腰を落とせば、薄い黄色のベールに包まれあの世にいるここちに時を忘れました。源流林は色がまだらに「山笑う」の季語がピタリ。この集落は高い山に開かれており冬は寒いでしょう。猪鍋やヤマメのあぶり焼きが美味しいそうです。途中の山の中で第2名神高速道の建設がされて、こんなところでの作業は大変だろうと思いました。とろろ入りのウドンを熱燗と頂いて幸せしました。

コメント