四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

原爆孤児の悲惨な体験を話されました

2013-08-17 11:52:31 | 生かされて今日

 残暑厳しい8月15日の終戦日、立正佼成会横浜教会では「戦争犠牲者慰霊と平和祈願」を込め式典を開催しました。子どもたちの献花の後、法華経を読誦して命を絶たれた300万人を超える同胞のみ魂を慰め、「二度と過ちはくり返しません」との誓をさせていただきました。

一方では参議院選挙で大勝した安倍総理・自民党は勢いに乗り、集団的自衛権を認めさらに憲法9条を改悪しようとしております。そもそもトラブルを武力、暴力によって決着を付けようとすることは、今時大戦の大悲惨、世界で唯一原子爆弾の地獄を体験した国としてマトモな政治家ではないと思います。コリもしないでヒロシマ、長崎そして沖縄の残酷をまたまた庶民に押し付けようとしています。暴力・ナイフと大砲とミサイルなど軍隊で身を守るのは原始時代に戻り危険千万な危うさを感じます。原始時代は過ぎてもう21世紀なのです。

 広島で被曝されひとりぼっち、6才の原爆孤児となられた波田スエ子さんが無惨なる体験を伝えて頂きました。地獄の情景を時々目をハンカチで覆いながら辛いお話をされ一同静まり返りました。家族の中でひとりだけ生き残った罪悪感、原爆症への不安やみなし子への冷たい視線など戦争の残酷な爪あとをお伝えされ皆で合掌するばかりでした。生き残られたことはこの惨禍を後世代へ伝える自分の使命と覚られ、かつては世間の目を恐れて沈黙していたことも話されました。

 私たち仏教徒は「目には目を」でナイフや斧やミサイルで威嚇し報復する愚かなる道をとりません。暴力で他人を脅す、傷つける、命を奪うことに反対します。ひ孫や将来の日本人のために憲法の改悪には身を挺して反対します。

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