四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

賛仏の声

2006-04-10 07:04:55 | 俳句
 東京国立博物館の本館前で天台宗僧侶による「声明(しょうみょう)」の公演がありました。仏をたたえる読経、いわば仏教音楽が、春宵の上野に潮騒のように響き渡り500人が身じろがずに聞き入りました。キリスト教で云う賛美歌です。清きお顔の老壮青の僧侶たちが、彩りの法衣に身を包み、独特のリズム、美しいハーモニーを響かせました。仏教が伝わってきたシルクロードや最澄、空海、円仁様方の渡海の景色をも浮び、煩悩にまみれている身を透明にすがすがしくしてくれた感じです。有難うございました。
 ♪春の闇身を声明に漉(こ)されゐる   駿
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