ピラティスもしたいし、チケットもとらないといけないし、と少し忙しいショーの前。ジュリには、ミロの最後の舞台を観るのにとても良い席が買え、良かったです。
今日はアイスクリーム・ソーシャライズの日。私は、アイスクリームが振る舞われ始めたまだ人も少ない時、すぐにグリーンルームへアイスクリームを頂きに行き、時間を掛けずにほぼ無言で食べ、ショーの為の準備を再開してしまいました。でも、ジュリから到着したと連絡が入ると、すぐに迎えに行き、そのままグリーンルームにジュリと戻ったお蔭で、たくさんの人がアイスクリームを食べている時に、ジュリのことを知らない人に紹介したりしながら、みなと交流が図れました。ジュリの友達は、みんなジュリとの再会を喜んで、アイスクリームを食べながら、みんながニコニコしていました。彼女は、「アイスクリーム食べられると思って来たのよ。」などと仲間に冗談を言っていましたが、ソーシャライズにふさわしい人、ジュリは、本当に良い時に到着をしました。
ショーの前のトレーニングルーム、珍しくミロが来ました。二人だけの静かな時間。私は、昔のことを思い出していました。
モントリオールのクリエイションでは、特にアーチャーズデンと呼ばれる場面を創る時、彼と多くの時間を過ごしました。見掛けが良いだけでなく、親切で優しい彼は、良く話し掛けてくれ、しばしば助けてくれました。
タタミと呼ばれる舞台には、父役と、カウンセラー役と、彼と私は、いつも時間前に行き、舞台にのってクリエイターの到着を待っていたのですが、ある日、彼はそこで側転をしたのです。そして、その側転は、体操の得意でない小学生が初めて側転をしたかのような、弱弱しく、なんとも不恰好なものだったのです。ああ幻滅…。その後彼は、「側転が出来ます。」と言いたげに、事あるごとに側転をし、その度に私は「お願い、ミロ、側転はしないでね。」と心の中で言いました。
一回目のショーは良いエネルギーがあり、それがいっぱいに放出されたようでした。二回目のアーチャーズデン、なんとミロが側転をしたのです。もちろん、あの側転。私は彼の側転のことを振り返った後のことだったので、本当にびっくりして、もしかすると一瞬我を忘れていたかもしれません。
キャプティビティで踊る時、彼が居ることをこれほど意識したのは、初めてだったかもしれません。最後に投げたフルートを後ろを向いて取ると、真正面に居た彼のことを見ました。初めて見ました。ミロは、握っていた片手を口元に持っていき、それを開くと、口を窄めて息を吹き、森のシーンで使う紙吹雪が舞いました。
エピローグで、私は涙を流していました。双子の男の子役のシェリーの所へ行くと、彼女の顔も涙で濡れていました。二人で鼻をすすりながら泣いていました。
終わると居酒屋に集まりました。明日も明後日も彼の為のパーティがあるので、今日はオリジナルのメンバーで少人数で、と言われていたのですが、まあたくさんの人が集まっていました。私はミロの近くに座っていたので、今日の側転のことを話しました。彼は笑いながら聞いていました。その後私にしてくれたサインには、「もう側転はしません。」と書いてありました。ミロの側転は、出会った時と別れる時の楽しい思い出となりました。
ジュリが来て、とても嬉しくて、ミロが去り、とても淋しくて、笑って泣いて笑って泣いて、その落差の激しさに、今日はとても疲れました。
今日はアイスクリーム・ソーシャライズの日。私は、アイスクリームが振る舞われ始めたまだ人も少ない時、すぐにグリーンルームへアイスクリームを頂きに行き、時間を掛けずにほぼ無言で食べ、ショーの為の準備を再開してしまいました。でも、ジュリから到着したと連絡が入ると、すぐに迎えに行き、そのままグリーンルームにジュリと戻ったお蔭で、たくさんの人がアイスクリームを食べている時に、ジュリのことを知らない人に紹介したりしながら、みなと交流が図れました。ジュリの友達は、みんなジュリとの再会を喜んで、アイスクリームを食べながら、みんながニコニコしていました。彼女は、「アイスクリーム食べられると思って来たのよ。」などと仲間に冗談を言っていましたが、ソーシャライズにふさわしい人、ジュリは、本当に良い時に到着をしました。
ショーの前のトレーニングルーム、珍しくミロが来ました。二人だけの静かな時間。私は、昔のことを思い出していました。
モントリオールのクリエイションでは、特にアーチャーズデンと呼ばれる場面を創る時、彼と多くの時間を過ごしました。見掛けが良いだけでなく、親切で優しい彼は、良く話し掛けてくれ、しばしば助けてくれました。
タタミと呼ばれる舞台には、父役と、カウンセラー役と、彼と私は、いつも時間前に行き、舞台にのってクリエイターの到着を待っていたのですが、ある日、彼はそこで側転をしたのです。そして、その側転は、体操の得意でない小学生が初めて側転をしたかのような、弱弱しく、なんとも不恰好なものだったのです。ああ幻滅…。その後彼は、「側転が出来ます。」と言いたげに、事あるごとに側転をし、その度に私は「お願い、ミロ、側転はしないでね。」と心の中で言いました。
一回目のショーは良いエネルギーがあり、それがいっぱいに放出されたようでした。二回目のアーチャーズデン、なんとミロが側転をしたのです。もちろん、あの側転。私は彼の側転のことを振り返った後のことだったので、本当にびっくりして、もしかすると一瞬我を忘れていたかもしれません。
キャプティビティで踊る時、彼が居ることをこれほど意識したのは、初めてだったかもしれません。最後に投げたフルートを後ろを向いて取ると、真正面に居た彼のことを見ました。初めて見ました。ミロは、握っていた片手を口元に持っていき、それを開くと、口を窄めて息を吹き、森のシーンで使う紙吹雪が舞いました。
エピローグで、私は涙を流していました。双子の男の子役のシェリーの所へ行くと、彼女の顔も涙で濡れていました。二人で鼻をすすりながら泣いていました。
終わると居酒屋に集まりました。明日も明後日も彼の為のパーティがあるので、今日はオリジナルのメンバーで少人数で、と言われていたのですが、まあたくさんの人が集まっていました。私はミロの近くに座っていたので、今日の側転のことを話しました。彼は笑いながら聞いていました。その後私にしてくれたサインには、「もう側転はしません。」と書いてありました。ミロの側転は、出会った時と別れる時の楽しい思い出となりました。
ジュリが来て、とても嬉しくて、ミロが去り、とても淋しくて、笑って泣いて笑って泣いて、その落差の激しさに、今日はとても疲れました。