のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

あれは本当にノリコなの

2009-08-07 | KA
 出来なかったところがあり、何がどうなってそうなったのか考えながら階段を上がりました。そして、フルートのケースを所定の位置に置いていると、後ろから声を掛けられ、少しびっくりして振り返ると、新しいアーティストのアリソンでした。「あなたの演技、好きよ。」それは、失敗したから慰めてくれているという感じでもなく、上手く創作したから褒めているという感じでもなく、真っ直ぐに好きと言ってくれているように思えました。彼女の英語はまだ少したどたどしく、だからこそそういう表現でそのように受け取れたのかもしれませんが、今日の私にはとても嬉しい言葉でした。
 久しぶりに、プロダンサーのカップルがいらして下さいました。終わってからお会いすると、「『あれはノリコなの。本当にノリコなの。』と何度も訊いちゃったよ。新しく来たという若い子かと思って。」と笑い、身体の使い方もリズムも良くなったとおっしゃって下さいました。お話を伺いながら、この方々は本当に細かいところまでショーを観ることができる人達だったのだということを思い出しました。お二人ともプロですから見る目は厳しく、評価も厳しくはっきり言います。また、以前のことも本当に良く覚えていて、今日のショーを振り返り、いろいろなことを思い出しながら、その度にまた私の成長を喜んで下さいました。
 今日はたまたまニースピンが上手く回り、ジャンプが大きく跳べたのかもしれません。でも、毎日の積み重ねがなければそれも起こらないと思うと、時に人に呆れられながらも自分は続けていることを喜ばしく思えます。1ヶ月に1ミリでも確実に大きく動けるようになれば、1年経ったら1センチ以上伸びやかに舞えるようになるということを、改めて思い出させてくれる、嬉しい訪問、お言葉でした。