今日、久しぶりにRちゃんと、あなたのことを話したよ。
10年前のことなのに、昨日のことのように話したよ。
少し頼りなくなっている母さんの記憶と、Rちゃんの記憶をつなぎ合わせて
あなたが鮮明によみがえる。
いまでも、「あなたは生きているなぁ」と感じることができる。
その中で、ひとつ、わかったことがある。
最後の手術をやるかどうか、決めかねていた時、
あなたが言った一言。
「やらなくて、どうするの!」
これは、先生とRちゃんとあなた、3人での会話の中の一言。
周りは、手術をしても、どうせ、また腫瘍ができるなら...と尻込みしていたけど、
あなたは、「できた腫瘍はとる。とるしかない。」と決めていたんだね。
大変な手術をあなたに強いたと、母さんは思っていたけど、違ったんだね。
あなたは、果敢に腫瘍に立ち向かっていた。
それが、いまごろになってわかって、あらためて、あなたの強さを教えられた。