レミオロメンの「3月9日」
父さんは、3月9日になるとこの歌を聴きたくなるそうです。
この歌を聴いてあなたを思い出すそうです。
夜の付き添いで、お父さんが病室に泊まっていた時のこと。
手術の後、「尿道のカテーテルが正しく入っていなくて痛い」とあなたが訴えていたのに看護師さんにそんなはずはないと言われ、父さんにも「父さんもやったことがあるけど、そう感じるだけだからがまんしなさい」といわれたそうだね。
父さんは自分の経験から、そういったんだけど、本当はカテーテルが抜けていたんだよね。
あなたは「父さんは私のことを何もわかっていない。帰って!母さんと代わって!」とおこったそうだね。
そのあと、母さんが交代して看護師さんにしつこくお願いして、カテーテルが抜けていたことがわかったんだったね。
褥瘡の時も、股関節脱臼の時も、看護師さんに理解してもらえなくて辛かったね。
父さんは、あの時のことを、あなたの言葉を忘れられないそうです。
3月9日になると、この歌を聴いて、あなたの思い出に浸るそうです。