1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

ツナグ  その後

2012-10-03 12:16:13 | Weblog

「ツナグ」読み終えました。

涙が止まりませんでした。

 

読む前から、作者が「死者との出会い」をどう定義づけるのか、それが知りたかった。

 

「すごく曖昧なところから連れ出してくるんだなっていう印象。あの世から呼び出すっていうよりも

この世に残っているその人のかけらや記憶をいろんな場所からかき集めて、どうにか一人分の形にするように、見えた。」

「会いたい」と望まれた結果、かき集められた記憶の、意思を持った残像のようなものではないか。だからこそ、その姿は一晩分、1人への面会分しか

保たないのではないか。

 

読んでいないと何のことだかわからないと思いますが、

この捉えかた、好きです。