1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

漢方薬のこと

2007-10-20 14:55:22 | Weblog
いま思えば、娘は漢方薬と深いつながりがありました。
私は不妊症で子供ができにくい体です。婦人科に通い排卵誘発剤をつかっても改善されませんでした。あきらめようと思い始めたころ、漢方薬の治療のことを耳にしH先生のもとを訪ねました。漢方薬を飲み始めて半年後、妊娠しました。
それからアトピー性皮膚炎になったときも、中耳炎を繰り返すようになってからも漢方薬のお世話になりました。
今回、骨肉腫の化学療法をしながらも頭の中にはずっと漢方薬のことがありましたがなかなか踏み切れないまま娘は亡くなってしまいました。
先日、骨肉腫で息子さんを亡くされたご両親にお会いする機会がありました。
お話を伺っているうちにH先生の事が話題にのぼりました。
その男の子は漢方薬を併用されていたそうです。抗がん剤治療中でも、コロッケが食べられるほど食欲があり、そのおかげで白血球の下がりも少なかったと。
肺に水も溜まる事がなかったそうです。
そのお話を伺ったあとH先生に連絡を取りました。
先生に「漢方薬を併用した場合、抗がん剤の副作用は軽減されるのでしょうか」と尋ねました。
先生のお答えは次のとおりでした。
「一般に漢方薬や免疫に関する治療を長期にしていると抗癌剤や放射線の副作用は確かに軽減します。それは正常な免疫細胞の活動をふだんから活発にすることで、抗癌剤のような免疫細胞を痛めつける薬剤が入った時に力量を発揮します。これまでに私は、1,500例くらいの癌患者さんを相手にしてきましたが、数多くの体験を通じて、確信を持っています。これは確かな事と思っています。」



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