1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

子育てのこと

2008-04-21 12:22:38 | Weblog
亡くなった娘は第二子ですが正確に言うと第三子になります。
一人目は結婚してすぐに出来たのですが、2ヶ月で流産してしまいました。この時期の流産は珍しいことではなく、10人に1.5人の割合でおきるそうです。
卵子が受精して、子宮にたどり着き着床はしたのですが、遺伝子的な要因かなにかでそれ以上育つ事ができずに「胎のう」が空っぽになってしまいます。
「ちょっとキツい生理痛」くらいに思って、流産に気付かないこともあるらしいのです。
その流産の影響かどうかは分かりませんが、その後まったく妊娠できなくなりました。6年間不妊治療のハシゴをしましたが妊娠の兆候なし。

不妊の治療を続けていると治療が胎児に与える影響のことや、高齢出産の弊害・ダウン症のことが気になります。
「もし我が子が障害を持って生まれたらちゃんと育てる事ができるだろうか」そんなことを考えるようになりました。それから沢山の本を読みました。
ダウン症等障害を持った子供は生まれた直後からの治療と訓練で障害の度合いを軽く、あるいは発症を遅らせることが出来るそうです。実践している医者や親の著書も沢山ありました。そういう著書の中に理学療法士・言語療法士という言葉がよく出てきました。
最後に読んだ本はヘレン・ケラーの先生であるアン・サリバンの著書です。
そして「子供はあきらめよう。その代わりに何か出来る事があるはず。」と言語療法士の道を目指そうと決意しました。
10年も前に卒業した学校から推薦状をもらい、願書もそろえて後は受験するだけになっていました。
しかし不思議なもので、この頃、私は第一子を妊娠していたのです。
流産の経験があるので、絶対安静です。願書と推薦状は机の奥にしまわれました。

ここからが私の子育ての始まりです。
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2 コメント

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涙があふれてきました (しっぽ)
2008-04-21 21:59:07
なんだか、自分の体験と似ていて。本当は長距離歩行時も、コメント書いたんです。でも、投稿できませんでした。でも、また今回読んで涙が出てきて。私は長男の後、やっとできた子を同じくらいの時期にやはり流産して、それから長い年月が過ぎ、第二子をあきらめて、重い荷物を運び、育児品を処分していました。しかし、その時に実は娘がおなかにいたのです。そして、10才年の離れた兄弟の誕生になりました。私は不妊治療はしていませんが、「おめでとう」と言ってくれた人に「神様って本当にいじわるだよね」って半分冗談ぽく言いました。よく聞く話ですが、そんなもんなんですね。なんだか・・・やっぱりコメントしちゃいました。
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コメントありがとう (はは)
2008-04-28 07:40:06
いつもコメントありがとうございます。私は楽しみにしているので一言でもコメントしてくださいね。
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