1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

娘のこと 

2007-12-03 19:28:43 | Weblog
一番下の息子は毎晩、次の日の学校の用意をしてから眠ります。
習い事や塾も、一度も休まずに行っています。
石橋をたたいて割ってしまうくらい慎重な性格です。
学校の準備をしている息子を見て、「あの子は絶対こんなことしなかったね。」と主人と笑ってしまいました。
亡くなった娘は奔放な性格で、宿題を忘れようが、忘れ物をしようが全く気にしませんでした。
小学時代の個人懇談でこんなことがありました。
先生が「○○ちゃんはお家でお忙しいんですか?」「いいえ、どうしてですか?」「クラスで宿題をしてこない子が二人います。一人はお母様が問題集を買い与えていてその問題集をこなすので精一杯だということです。あとの一人が○○ちゃんなのです。」先生が放課後、娘を残して宿題をさせようとするのですが、先生の目を盗んでいつの間にかいなくなっているというのです。
あきれて次の言葉が出ませんでした。
私が、娘に「宿題はないの?」と聞くと「うん。」と答えていたので宿題を出さない主義の先生なんだなと思っていました。
お稽古事も塾もお姉ちゃんの影響で「行きたい。」と言って始めるのですが、続きません。コツコツと努力する事が嫌いで、そのくせ出来ないと嫌になるのです。
そうやっていくつもやめてしまいました。
親が「こうであって欲しい。」と望むことの正反対のことをやります。
育てにくい子供でしたが、反面よく気が付くやさしい子供でした。こちらが頼む前から気を利かせてくれるのです。あの子とは、よく取っ組み合いの喧嘩もしましたが、仲直りは早かったです。
主人は笑いながら「あの子が生きていたら、俺は絶対に切れていたと思う。10代でヤンママになって、勘当。子育てをしながら旦那とふたりで商売を始めて小さな店を持つ。結局、俺たちの面倒を見るのはあの子だったりしてね。」といいました。

なるほど...。
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