3回目の手術が決まった時、主治医から話があった。
「今回は仙骨をとるので、まっすぐ立って歩くことができなくなります。
ヒョコヒョコと足を引きずるようにしか歩けなくなります。」
自称モデル志望のあかねは、手術が全部終わったら、リハビリをがんばって、1人で歩けるようになることが目標でしたから、
先生の話を伝えることはできませんでした。
その時点で、「もし・・・」の選択はありませんでした。
病状は深刻で、まずは生き残ることが先決でした。
私たち家族は、生き残ることを優先して答えを出しましたが、正しい選択はどれだったのでしょうか?
あかねはどれをえらんだでしょうか?
生死がかかっているときは、おそらく生を最優先するでしょう。
でもその後、はどうでしょう?
人間は欲張りです。
「生きてさえいれば・・・」と思っていたのに・・・。
あかねは生還することができなかったので、「もし・・・」のあとがありません。
もし、生きていれば、あの子はいまどんな生き方をしているでしょう?
桜を見ながら、徒然に・・・