幻の島へ渡るのは今日しかない。
前日の予想では「雨が降り、台風並みの風が吹く。」だった。
昨夜、チャーター船の手配をするかどうか決めかねているとき、島に渡るのは無理だと思われていた。
手配して、朝、キャンセルすると100%料金が発生するので、職員のTさんが「今回はあきらめましょうか?」と言われた。
私たちは迷っていた。
結局、最後の最後まで諦めたくない私たちの気持ちを、Tさんは察して、船を手配して下さった。
朝、起きたとき、雨が降っていた。「無理だね」と家族の中で諦めの気持ちが広がった。
朝食が終わるころ、雨は小雨になっていた。風もない。
ロビーに行って、船のスタッフの連絡を待っていると、電話が入った。
「いま、雨が止んで風もないので出発しましょう。」
Go!
天気は悪かったが、風は無く、海は穏やかだった。
島に到着。
貝を拾ったりして散策していると10分くらいで雨が降り始めた。
大急ぎで船に乗り、幻の島を後にした。
太陽は一度も顔を見せてくれなかった。
小浜島へ行ってきました。
例年は土曜日発でしたが、今年は飛行機がとれず金曜日出発になりました。
いつもと同じ時間に家を出ると、道が混んでいる。
いつもは、もっとスイスイ走れるのに、何で?
そうだ、今日は金曜日、世間は仕事。
飛行場に着いたのが、出発の10分前。あわてて搭乗手続きをして、飛行機に滑り込みセーフ。
7:45中部国際空港発。那覇で乗り換えて、昨年生まれ変わった石垣空港に到着したのが、12:10。
小さな空港は綺麗な空港に生まれ変わっていた。
私は、以前の小さな空港が好きだし、あかねとの思い出の場所が減ってしまって寂しい。
新しい空港は、以前の空港より北東にあり、離島ターミナルから更に遠い。
天気は曇り時々小雨。
太陽は顔を見せず、海の色は暗い。
「明日は、幻の島に渡れるだろうか?」