1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

さんご礁のこと

2008-01-12 10:15:43 | Weblog
一昨年、沖縄に行ったとき、娘と約束した事があります。
「今度来たら、魚に会いに行こうね。」

私は水が苦手です。持病もあって呼吸困難に対する恐怖が強いのです。一度おぼれた事もあって足の着かない所で泳ぐなんてもってのほか...。
でもあの子との約束です。
ホテルに着くなり「シュノーケリングの体験コースをお願いします。」

次の日、船に乗りシュノーケリングスポットへ。
真っ白な海底のところどころに黒いかたまりがポツポツとある。
どうやらその黒いかたまりがさんご礁らしい。私は大きな勘違いをしていた。さんご礁は白くてきれいな所だと思っていた。白くてきれいだと思っていたのはサンゴの死骸だった。

スポットに着くとさっそくウエットスーツに着替えマスク・スノーケル・フィン(足ひれ)を着け海中へ。
さんご礁まで1.5mなので立てば足がつくけど立ったら珊瑚を踏み潰してしまうので立たないよう指導される。
「浮き」にすがりつきながら海中を覗くと、まるで映画の世界。
きれいな色の魚が目の前を通り過ぎていく。向こうのほうにはあの「ニモ」がいる。夢中になっているうちに恐怖はすっかり消えていた。
一緒にもぐった息子は、たしか学校のプールでは泳げなかったはずなのに魚のように体をくねらせながら泳いでいる。彼も魚に夢中だ。水中カメラで魚を追いかけている。

あっという間にシュノーケル体験コースは終わってしまいました。
「次はダイビングだね。」と息子と話しながら帰ってきました。

あの子がいなければきっと沖縄に来ることもなかったし海にもぐるなんてこともなかったでしょう。

すばらしい贈り物でした。

コメント
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