1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

ミクシィ mixi のこと

2008-01-10 12:10:37 | Weblog
ミクシィって聞いたことありますか?
私がミクシィの存在を知ったのは去年の夏。
下宿で一人暮らしをしている娘が貧血で倒れたことを、娘の幼馴染のお母さんが知っていらっしゃったのです。親の私でさえ聞いたばかりだったのに...。
思わず「どうして知ってるの?」と聞いてしまいました。
ミクシィという掲示板のようなものがあって「娘が書き込んだコメントをそのお嬢さんが読んで、お母さんに話した。」という事だったのです。
そのときはミクシィは「若者の交流の場」くらいに考えて気にもとめませんでした。その後、このブログを始めたころに友人が「ミクシィを始めれば?骨肉腫に関するコミュニティもあるよ。」と教えてくれました。
とりあえず紹介してもらってホームページを持ったんですが、テンポの速さに戸惑いそれっきりになっていました。それにコミュニティには今、現在病気と闘っている人や治療を終えたばかりの人が元気なコメントを残されていました。私のように娘を亡くした者の体験など、かえってその方たちに恐怖と不安を与えるのではないかと思ってしまいました。それで敢えてそのコミュニティには参加せずに遠くから見つめていようと決めたのです。
ときどき、皆さんのコメントを見せていただいたりしていたのですが、手術で人工関節になったり足を切断されたお子さんのお母さんが今後のことを心配されているコメントを見て、ついメールを送ってしまいました。
病気が発覚してどん底に突き落とされて死の恐怖と闘う。そのときは生き残ることだけを祈ります。治療が功を奏し死の恐怖から遠ざかる事ができると、それ以上のことを望みます。それが人間です。その時、「自分が他の人と違うこと、不自由な生活を強いられること」を嘆かないでもらいたかったのです。「今、生きている」事が素晴らしいことなんだと胸を張って生きて行ってほしいな、と思ったのです。

でも、その心配は無用でした。
そこには強く元気に生きている仲間がたくさんいらっしゃいました。
やはり私は遠くから見守ることにします。
コメント (1)
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