あかねの出来事

毎日いろいろな出来事、出会いがあります。
今日はどういう一日だったでしょう?

男女共同参画委員会研修

2010-10-20 09:14:29 | Weblog
昨日は民主党東京都連男女共同参画委員会の研修でした。
東京都福祉保健局からは、介護基盤の整備について、
東京都の高齢者保健福祉計画について、の現状と課題、取り組みの
説明。その後、
淑徳大学の結城康博準教授の「介護保険制度再改正を考える」と
題された講義。

午後からは介護保険老人福祉施設「やよいほうむ」の視察。
多床タイプ(4床)ながら、プライベートを大事にしている
施設と事前に説明がありました。(もちろん、個室もありますが)
中野区の区有地に建設された施設です。

福祉保健局からはとくに
「高齢者を見守る都の取り組み」について
熱心に説明がありました。
「シルバー交番事業」です。
墨田区と三鷹市では、行われているのです。
地域包括支援センターの昨日を都の独自事業として補完することを
狙いとした事業。
・在宅高齢者の生活実態の把握、見守り
・地域の組織、住民と連携した高齢者見守りの実施
・緊急通報システム等を活用して24時間365日の安心を提供
・高齢者からの相談窓口
をおもな機能としている、というもの。

地域包括支援センターの機能とかぶっているような??と
首を傾げて資料をひっくり返していたのですが、
やはり、他自治体議員から
「同じ機能をもつものをつくるならば、その財源を地域包括支援センターに
まわしてほしい。つかえるような措置をとってほしい。」と
意見がでました。

高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らすための支援を強化する、と
都サイドは強く主張するのですが、
地域包括支援センターが
「業務量過多により地域包括ケアの実践に充分に力を注げていない」と
自ら、指摘しているのですから、新たな組織、体制を設けず、
地域包括支援センターに都としての施策をもって「力」を注入するべきでは?と
考えるのですが・・・・

結城先生からは介護保険保険制度の再改正について、多々、課題、
問題点などなど、話を伺いました。
これから、高齢者の2極化が進んでいくだろう・・・と
改めて考えさせられましたし、介護保険制度が利用者と事業所の「契約」に
基づいて展開されるサービスであることを考えると、
「契約」につながらない高齢者をどのように結び付けていくか、
先生も指摘なさいましたが、私も考えなければならない・・と。
他にも「羽村市はどうなっているんだろう?」という事例もあったので、
これは調べてみる必要がありそうです。

午後の「やよいほうむ」は
事前説明でもあったように、プライベートを重視したホームでした。
多床室でも、障子のパーテーションで区切られていて、
「個室」さながらでした。横に4部屋(4区画?)で仕切られているのです。
共有部分はトイレと洗面所。


木のぬくもりを感じる、和風のホーム。
廊下は板張りです。
各部屋のトイレも木戸で開け閉めされるようになっています。
部屋の名前は干支でつけられていました。

「個室を希望なさっている方も、この作りをみると
多床室でかまわない、とおっしゃる。」という
理事長の説明に納得。

多々、学んだ、考えさせられた研修でした。