あかねの出来事

毎日いろいろな出来事、出会いがあります。
今日はどういう一日だったでしょう?

第72回全国都市問題会議

2010-10-09 11:01:11 | Weblog
10月7日、8日と全国都市問題会議。
神戸市での開催でした。

当日は9時半からの開催なので、前日に神戸入り。
所用があり、神戸市役所へ。
2号館。。古いです!!
(お化粧室のつくりで実感できます)
でも、この2号館こそ、大震災のときに市民が避難した
場所でもあるのです。
いまは5階建ですけれど、震災で4階以上が崩壊。
いまの建物は4階に5階がつけられているのです。
ぜひとも、一度は見る価値のある建物だと思います。

さて、会議。
日野市議会の親しくさせていただいている「仲間」に会えました。
私は2階席にしか、席を確保できず、ふう・・・・でした。

中邨先生の「絶好調」な基調講演。
これだけでも来たかいがある、と思います。
日本人の「自助意識」の低さをまず、指摘。
そして、各自治体が作成している
「絶対に読まないだろう」危機管理マニュアル。
分厚く、実効性に欠ける、と問題提起。

日本人は自助意識が薄く、行政に不満をもっているけれど、
「いざというときにはどうするか?」ときくと
「行政でしょう!」と将来にたいしては行政依存が強いとも。
「みのもんた症候群」というそうで・・・
(毎朝、みのさんが「行政は何をやっているんだ!」に
影響されているらしい??)

自助意識の薄い、住民にいかに危機管理意識を植えつけていくか・・
課題と。

そこで、気がついたこと。
我が家は、寝る前に必ず、薬缶に水をいれておきますし、
お風呂のお湯も捨てません。
これは母の「規則」
関東大震災を経験した、祖母からの「教訓」だそうです。
こういったこと、
「昔はみな、やっていたのにね」と母は言います。

案外、戦前の日本人には危機管理意識があったのでは
ないか、と思いました。

その後の神戸市長の震災から学んだことを踏まえた、
現在の神戸市の危機管理対策、復興マニュアルにも
「なるほど~」
いま、神戸市民の3分の一は「あの震災を知らない」ということに
驚きました。
あれから15年、たったとは・・・・

午後の一般報告も興味深く、
共通していることは「いざというときの情報の欠落」です。
行政、そして市民に「情報」が入らない・・・・
いま、こうした時代に生きていると
「情報が氾濫している」ことにある意味、ならさせれている
私たち。
そこで、「情報が入らない」ということは
いきなり、暗闇に突き落とされたと同じ状態なのだろう・・と
容易に想定できるわけです。

9日のパネルディスカッションでは実際に被害にあわれた
自治体の市長、関係者の意見を聴くことができました。
栗原市市長、岡崎市市長の、意見には
「羽村市は大丈夫だろうか・・・」と
考えさせられました。

神戸市の復興から学ぶところは多々ありました。

自助7割、共助2割、公助1割と国際的には言われるそうですが、
日本人は公助7割、共助2割、自助1割、ということも
言われていました。

この割合をいかに変えていくか、も問題だと思います。

防災を含め、危機管理に対し、勉強の必要をひしひしと
感じた、実感した、会議でした。