ちくわブログ

ちくわの夜明け

若松孝二監督 逝去

2012-10-19 00:55:41 | 映画制作
若松監督には、自分が制作している映画の関係もあり、集会などで何度かお目にかかりました。


最後にお会いしたのは、半年ほど前だったか・・・都内のとある小さな映画祭において。
A監督に用事があったので、探して声をかけようとすると、その隣でワインを飲んでニコニコしている若松監督がいました。


「監督、覚えてらっしゃらないでしょうけどお久しぶりです」
「ああどうもどうも。最近は色んな人に会ってるから・・・」
「お忙しいですね。三島も海燕ホテルも控えてて」
「そうなんだよ、次に『千年の愉楽』もあるからね」


上機嫌でお話してくれて。
そう、まさに自分が撮っている映画でいつかはインタビューをさせていただこうと思っていました。
撮ってきたパレスチナの映像を観てもらい「ヘタクソだなー」と言ってもらえたら、と。



数年前とある集会で。
「赤軍のドキュメントを撮っています。先日ある方から『なんだ君は、興味本位か』と言われてしまいました。興味本位といえば返す言葉も無いのですが・・・」と自己紹介した時。
参加者の中にいた若松監督が「そんなもん、興味本位でいいんだよ!!」と叱って下さいました。

その一言が、素人の俺をどれだけ勇気付けたか。

写真は、その時監督からいただいたサイン。パレスチナのスカーフ、ハッタに。


近くにいた者ではないけれど、わたしにとってとても影響力のある監督でした。



ご冥福をお祈りします。
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