プラハを朝出発して、チェスキー・クルムロフに昼過ぎに到着。天気は晴天!しかも暑い!前日までヒートテック着てたのに、半袖でもいいくらいの暑さ。川では上半身裸の若者達がボート遊びをしている。陽差しも強い。
ガイドブックによると、チェスキー・クルムロフ城には自由に出入りできず、ガイドをつけなくてはならないらしい。じゃあ、とりあえずガイドの予約をしようか?と、街の中心部のインフォメーションに行ってみる。
が、行ってみるとガイド?え?どれ?英語?チェコ語?はあ?
窓口の横にいろんなツアーの料金と内容が書いてある表が貼ってあるのだが、ハッキリ言ってわからない。聞きたくても英語もさほど通じない。(って、自分達がわからないだけなんだけど)悩んだ末、開始時間が一番早くて英語ガイドのコースを選んでみた。1人250コルナ(日本円で約1250円)なので、確かガイドブックに書いてあった料金と同じくらいだから大丈夫でしょう!?
で、開始時間まで2時間くらいあったので、適当に街をぶらぶらして時間をつぶす。
なかなか雰囲気いいし、可愛い雑貨屋がたくさんあるぞ。ふむふむ。と、めぼしい店をチェックするが、あまりの暑さに日陰に座って水飲んだりアイス食べたりして時間を潰しながら人間観察を楽しむ。なるほどね。日本人観光客の団体さんもココはお決まりのコースらしく、何グループも広場を横切って行く。もちろん、世界各国からの団体客も多くて、広場は集合場所だったりして賑わっている。そして、みんなすごく楽しそうでのんびりしている。街全体がテーマパークのような観光地で治安も悪くないし。
そうこうしていると、ガイドの開始時間になったのでインフォメーションの近くの指定されたあたりに行ってみた。でも、誰もいない。っていうか、ここらへんって?どこ?近くに団体は2、3グループいるけど、どうみてもツアーのグループっぽい。
どうしようか?と、不安に思いつつ、チケットを見えるように手に持ってアピールしてみた。・・・・すると1人のキレイなオネーサンが近寄ってきた。そうでした、この人がガイドさんで、客は我々だけ。えええ?英語だし、団体にくっついて回ればいいや的に軽く考えていたけど、マンツーマンでしゃべってくるではないか!
しかし、このオネーサン「英語?ほとんどわかりません。よろしく。」って挨拶したにも関わらず、ちゃんと仕事してくれるのだ。チェスキーの歴史から・・・王族の誰と誰が結婚して・・・とか、街の歴史、建物の特徴についてもゴシック調とルネッサンス調の違いとか、わからないなりにも言ってる内容を想像しつつ返事をしないといけない。
すごく丁寧にゆっくりと、わからない単語は違う言い回しで説明してくれる。なので、こちらも真剣に英語脳になって聞いてみる。わかったような?わからないような?でも、エゴンシーレが好きだと言うと、シーレの絵の写生場所を教えてくれたり、地元の若者のアート作品を熱心に案内してくれた。でもね、なんか途中からおかしいな?と、気が付きはじめたんですわ。なかなか城に行かないのね?ということに。
・・・そうなんです。このガイドコースは、街の散策ガイドだったのです!
ええええ?マジっすか?城は?入れない?
でもいいんです。知らなかったら、ささっと通り過ぎてしまう街のあちこちのポイントを一つ一つ説明してもらって(写真を撮るまで次に進まないので写真を撮らなくてはならなかったが)ゆっくり街を散策できたのだから。借り手のつかない幽霊ハウスの話とか。と、自分達をなぐさめる。
そして、ガイドの最終地点が城の入り口。
さよ~なら~楽しかったです。ありがとう。
この時、すでに夕方17:25くらい。あーあ、城の内部見学は、明日また来なくちゃダメなのか?と、ダメもとで城のチケット売り場の人に聞いてみる。すると最終の17:30のツアーがまだ予約できるというではないか!買います!買います!と、さっきのガイド料と同じ料金の1人250コルナを支払ってチケットを入手。「どこに行けばいいですか?」と、英語で聞くと、「そこを出たら左に行くとドアがあるから。」と、多分言われた。
しかしですね~、入り口わかりません。時間がないので急いで探すもドアなんてない!事務所や土産屋のドアはあるけど、城の入り口がわからない!焦って走り回るがわからない。チケット買っちゃったのにぃ!そのへんの観光客に聞いてもその人達は内部に入らない人たちなので、わからなかった。(多分ほとんどの団体ツアーは内部見学まではしないのかもしれない)土産屋の人に聞いてみると、「あそこに行きなさい」って。おかしいな?さっき通ったけど入り口なんてなかったんだけど・・・とりあえず言われたところに戻ってみる。
すると・・・人が並んでるじゃん!さっきまで誰もいなかったところにワラワラと人が15人くらい集まってきて並ばされてる。で、よく見ると、さっきまで鍵がかかっていたはずのドアが開いたではないか!
実は、この城の内部見学のガイドツアーは、内部に見学者を入れる時だけドアを開けるのだった。しかもそのドアには何も書いてないのだ。しかも石の壁にカモフラージュされてるようなドアだから、まさかココが入り口とは思えなかった。わかるわけないじゃん!ぶーぶー!と、文句をたれつつ、汗ダラダラで列の一番後ろにくっついて入れてもらった。
城の内部には、小部屋が何個もあり、その部屋ごとのドアも厳重に鍵がかかっていて、入るときに開け、次に進むと入ってきたドアは鍵がかけられていく。すごい厳重だった。
で、その内部についてですが、撮影禁止なので自分は撮らなかったけど、居合わせた他国の人たちは、数人隠れてバシャバシャ撮っていた。怒られても知らんぷり。呆れました。モラルはないのか?
しかし、まあ、何て言うか、こういっちゃなんですが、この城はいわゆる田舎の城でした。装飾や部屋の作りが質素というか、そんなにお金のかかっていない城です。他のヨーロッパの豪華絢爛すぎる庶民から血税を搾取して作った城とは違います。舞踏会用の部屋に描かれた絵なんて、レプリカみたいな?ちょっと笑っちゃうような?失礼を承知で言いますが、ヘタっぴな絵でした。うーん・・・それはそれで面白かったけど。
でも、入場料は貴重な財源でもあるので、撮影禁止にして、ちまたに写真が出回らないようにして入場しないと内部が観られない仕組みにしているのかもしれません。ガイドさんは英語だったけど、他の客からつっこまれてタジタジしてました。何が問題で、何にみんなが笑っていたのか?は、我々の英語力ではわかりませんでしたけどね。
でも、無事、城の内部にも入ることができて大満足。そして、半日歩き回って足は棒のようになりました。城の内部は階段だらけだし、街の端から端まで、とにかく歩きましたから。
その夜は、適当に入ったレストランにて生ビールとオニオンスープ、サラダ、チキンソテーを食べて、食事代は2人で525コルナ(日本円2700円くらい)。ビールはメチャうま!
大満足の一日でした。
(つづく)
ガイドブックによると、チェスキー・クルムロフ城には自由に出入りできず、ガイドをつけなくてはならないらしい。じゃあ、とりあえずガイドの予約をしようか?と、街の中心部のインフォメーションに行ってみる。
が、行ってみるとガイド?え?どれ?英語?チェコ語?はあ?
窓口の横にいろんなツアーの料金と内容が書いてある表が貼ってあるのだが、ハッキリ言ってわからない。聞きたくても英語もさほど通じない。(って、自分達がわからないだけなんだけど)悩んだ末、開始時間が一番早くて英語ガイドのコースを選んでみた。1人250コルナ(日本円で約1250円)なので、確かガイドブックに書いてあった料金と同じくらいだから大丈夫でしょう!?
で、開始時間まで2時間くらいあったので、適当に街をぶらぶらして時間をつぶす。
なかなか雰囲気いいし、可愛い雑貨屋がたくさんあるぞ。ふむふむ。と、めぼしい店をチェックするが、あまりの暑さに日陰に座って水飲んだりアイス食べたりして時間を潰しながら人間観察を楽しむ。なるほどね。日本人観光客の団体さんもココはお決まりのコースらしく、何グループも広場を横切って行く。もちろん、世界各国からの団体客も多くて、広場は集合場所だったりして賑わっている。そして、みんなすごく楽しそうでのんびりしている。街全体がテーマパークのような観光地で治安も悪くないし。
そうこうしていると、ガイドの開始時間になったのでインフォメーションの近くの指定されたあたりに行ってみた。でも、誰もいない。っていうか、ここらへんって?どこ?近くに団体は2、3グループいるけど、どうみてもツアーのグループっぽい。
どうしようか?と、不安に思いつつ、チケットを見えるように手に持ってアピールしてみた。・・・・すると1人のキレイなオネーサンが近寄ってきた。そうでした、この人がガイドさんで、客は我々だけ。えええ?英語だし、団体にくっついて回ればいいや的に軽く考えていたけど、マンツーマンでしゃべってくるではないか!
しかし、このオネーサン「英語?ほとんどわかりません。よろしく。」って挨拶したにも関わらず、ちゃんと仕事してくれるのだ。チェスキーの歴史から・・・王族の誰と誰が結婚して・・・とか、街の歴史、建物の特徴についてもゴシック調とルネッサンス調の違いとか、わからないなりにも言ってる内容を想像しつつ返事をしないといけない。
すごく丁寧にゆっくりと、わからない単語は違う言い回しで説明してくれる。なので、こちらも真剣に英語脳になって聞いてみる。わかったような?わからないような?でも、エゴンシーレが好きだと言うと、シーレの絵の写生場所を教えてくれたり、地元の若者のアート作品を熱心に案内してくれた。でもね、なんか途中からおかしいな?と、気が付きはじめたんですわ。なかなか城に行かないのね?ということに。
・・・そうなんです。このガイドコースは、街の散策ガイドだったのです!
ええええ?マジっすか?城は?入れない?
でもいいんです。知らなかったら、ささっと通り過ぎてしまう街のあちこちのポイントを一つ一つ説明してもらって(写真を撮るまで次に進まないので写真を撮らなくてはならなかったが)ゆっくり街を散策できたのだから。借り手のつかない幽霊ハウスの話とか。と、自分達をなぐさめる。
そして、ガイドの最終地点が城の入り口。
さよ~なら~楽しかったです。ありがとう。
この時、すでに夕方17:25くらい。あーあ、城の内部見学は、明日また来なくちゃダメなのか?と、ダメもとで城のチケット売り場の人に聞いてみる。すると最終の17:30のツアーがまだ予約できるというではないか!買います!買います!と、さっきのガイド料と同じ料金の1人250コルナを支払ってチケットを入手。「どこに行けばいいですか?」と、英語で聞くと、「そこを出たら左に行くとドアがあるから。」と、多分言われた。
しかしですね~、入り口わかりません。時間がないので急いで探すもドアなんてない!事務所や土産屋のドアはあるけど、城の入り口がわからない!焦って走り回るがわからない。チケット買っちゃったのにぃ!そのへんの観光客に聞いてもその人達は内部に入らない人たちなので、わからなかった。(多分ほとんどの団体ツアーは内部見学まではしないのかもしれない)土産屋の人に聞いてみると、「あそこに行きなさい」って。おかしいな?さっき通ったけど入り口なんてなかったんだけど・・・とりあえず言われたところに戻ってみる。
すると・・・人が並んでるじゃん!さっきまで誰もいなかったところにワラワラと人が15人くらい集まってきて並ばされてる。で、よく見ると、さっきまで鍵がかかっていたはずのドアが開いたではないか!
実は、この城の内部見学のガイドツアーは、内部に見学者を入れる時だけドアを開けるのだった。しかもそのドアには何も書いてないのだ。しかも石の壁にカモフラージュされてるようなドアだから、まさかココが入り口とは思えなかった。わかるわけないじゃん!ぶーぶー!と、文句をたれつつ、汗ダラダラで列の一番後ろにくっついて入れてもらった。
城の内部には、小部屋が何個もあり、その部屋ごとのドアも厳重に鍵がかかっていて、入るときに開け、次に進むと入ってきたドアは鍵がかけられていく。すごい厳重だった。
で、その内部についてですが、撮影禁止なので自分は撮らなかったけど、居合わせた他国の人たちは、数人隠れてバシャバシャ撮っていた。怒られても知らんぷり。呆れました。モラルはないのか?
しかし、まあ、何て言うか、こういっちゃなんですが、この城はいわゆる田舎の城でした。装飾や部屋の作りが質素というか、そんなにお金のかかっていない城です。他のヨーロッパの豪華絢爛すぎる庶民から血税を搾取して作った城とは違います。舞踏会用の部屋に描かれた絵なんて、レプリカみたいな?ちょっと笑っちゃうような?失礼を承知で言いますが、ヘタっぴな絵でした。うーん・・・それはそれで面白かったけど。
でも、入場料は貴重な財源でもあるので、撮影禁止にして、ちまたに写真が出回らないようにして入場しないと内部が観られない仕組みにしているのかもしれません。ガイドさんは英語だったけど、他の客からつっこまれてタジタジしてました。何が問題で、何にみんなが笑っていたのか?は、我々の英語力ではわかりませんでしたけどね。
でも、無事、城の内部にも入ることができて大満足。そして、半日歩き回って足は棒のようになりました。城の内部は階段だらけだし、街の端から端まで、とにかく歩きましたから。
その夜は、適当に入ったレストランにて生ビールとオニオンスープ、サラダ、チキンソテーを食べて、食事代は2人で525コルナ(日本円2700円くらい)。ビールはメチャうま!
大満足の一日でした。
(つづく)