田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

林真理子著「ロストワールド」

2012年03月22日 | 読書三昧

昨年5-7月にNHKで放映されたドラマ「下流の宴」が面白かったので、一度、彼女の本を読んでみたいと思っていました。98年5月~99年1月読売新聞連載。

物語~バツイチの瑞枝は38歳。バブルの崩壊で不動産屋の夫が破産し離婚。ヒットしないテレビドラマの脚本を書きながら一人娘を育てるつましい暮らしをしている。その彼女に、テレビ局から思い出したくもないバブル期のことを書いて欲しいとの依頼が舞い込む・・・

林氏は、32歳の若さで直木賞を受賞するなど広く活躍され、いまでは直木賞をはじめ、中央公論文芸賞や毎日出版文化賞の選考委員を務めるなど、文壇の大御所的存在です。

ただ、記憶によれば、直木賞受賞当時、彼女の歯に衣着せぬ物言いなどから、「結婚したくない女性」のランキングで上位を占めるなどしていて、まとまったものを読む機会はありませんでした。

今回、彼女の筆力や構成の確かさなど、作家としての力量の大きさを再認識しましたが、テレビ界とバブル期という特殊な環境下での物語なので、、少々、戸惑ってしまいました。


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