信長の鉄砲隊を率いた男の苛烈な生涯を描いた意欲作です。
松本清張賞受賞第一作。書き下ろし長編373頁、06年刊行。
物語~信長の元で鉄砲術を身につけ、天下の安寧のためとしてその改良と鉄砲による新しい戦法を編み出してきた橋本一巴であったが、その思いとは裏腹に、信長は、比叡山を焼き、石山本願寺の一向門徒衆を根絶やしにする・・・
山本氏の作品は、綿密な調査と時代考証の上に成り立っているので、その時代のあれこれを学びながら読める楽しさがあります。
蛇足:山本兼一の本ベストスリー
●「火天の城」
●「利休にたずねよ」
●「ジパング島発見記」