この人の本を読むのははじめてですが、面白いことを書く人だなと思いました。表題作など短編7編が収められています。
物語~国語教師を父に持つ「私」は、ある時、父の書斎で「あなたの本」を発見する。開いてみるといきなり、「4月22日、健康な男子誕生。2,750グラム」とある??? 4月22日と言えば、「私」の誕生日ではないか・・・
何とも不思議な物語です。
つまり、誰かが「私」の人生をあらかじめよく知っていて、それを一冊の本に著わしていたというのです。しかも、読み進む内に、どこに職を得て、誰と結婚して何人の子供に恵まれたかなど、まさに、「私」自身の人生がそのまま記録されています。
さて、この先「私」は、どんな人生を歩むのか?
もし、あなたが「私」なら先を読んでみたいと思いませんか。