よろずよもやまよろずたび

地元の写真と日々の雑感、写真日記です.
最近は陶芸三昧の日々ですが・・・

日本のデザイン

2012-02-17 | 

豪華絢爛な宮殿や美術品の数々は、国を統治する 力 の表象であったが、人々が平等に幸福に生きる権利を基礎とする社会に舵を切ったときから、複雑からシンプルへとデザインも変わった・・・それは世界的に見れば今から150年ほど前になるが、日本では東の外れに位置し海にも隔てられていたせいで、なんと500年も前の応仁の乱を契機として独自の文化を醸成した。その文化を引き継いで、発展させて、経済大国じゃないけれど世界で機能するようなデザインを発信できる日本にしようじゃないか!
そして、個々の製品や美術や工芸では既に高いデザインを持っているのに、街を村を見渡せばお粗末な日本を変えていかなきゃいけない。

って感じです。

コレ お薦め。

※応仁の乱が契機となったというのは、文化・歴史の集積地であった京都が戦乱により壊滅し、新たに作りなおすことになったとのことです。当時の将軍、足利義政は美に沈溺し政治を怠ったせいで戦乱を招いたとのことですが、家督を譲り隠居するときに自らの美意識の集大成として建てた東山御殿は、それまでの日本の美意識を覆すシンプルな作り、さらには何も無い「エンプティネス」がすばらしいとのことです。

自分の身の回り、すごくゴチャゴチャしています。 本当に必要なものだけを残し全部棄ててしまえばシンプルに素敵な生活が出来るのかもしれません。 が、なかなか棄てられないんですよね・・・