よろずよもやまよろずたび

地元の写真と日々の雑感、写真日記です.
最近は陶芸三昧の日々ですが・・・

トバ・カタストロフ

2012-02-27 | その他
我々人間の遺伝的多様性は、他の種に比べるととても小さいのだそうです。
例えば、チンパンジーの多様性の1/4でしかないのだとか。
その理由として「トバ・カタストロフ」というのがWikipedhiaにありました。

トバ・カタストロフというのは、約7万年前にインドネシアにあるトバ火山が爆発し、舞い上がった火山灰が太陽光を遮って寒冷化を引き起こしたというものです。トバ火山の爆発は1980年のセントへレンズ火山の爆発の3000倍の規模だったそうで過去10万年の間では最大規模だそうです。(ちなみに阿蘇山の噴火は8万年前で火砕流堆積物の量はトバ火山の3/5。阿蘇もスゴイ)それにより多くが死滅し生き残ったのは、アフリカにいたわずか1万人程度の人たちだというのです。
そういうわけで16±4万年前に生まれた人類は、その後9万年経ってリセットされ、現在の人間の多様性は7万年分・・・ということらしいです。 トバ火山の噴火が影響したのかどうか分かりませんが、その後、ヴュルム氷期に入ります。氷期では雪が融けずに積もり続け、海水がどんどん減って、海水面は今よりも120mも低くなったそうです。 すると地球各地の海峡だったところが陸続きとなり日本には樺太から北海道へと人が来て、アメリカ大陸へも移住するようになった・・・。 でも、アフリカ以外で死滅するほどだから、どこもかしこも今より寒かったでしょうに、なんでまた出て行かなきゃならなかったのでしょうか。 単純には人が増えて食料になる動物を追っていったのだろうと思いますが、食欲に勝てず寒さをガマンし、あるいは衣服の発明、火、道具、家、などなど色んなものを発明したり発見しながら移動していったのでしょうね。 なにしろ時間はたっぷりとありますから、7万年も。 ひと世代が15から30年だとすると100年で3から6世代が交代することになります。すると1000年でおおよそ45世代、1万年では450世代、7万年だと3150世代・・・ 地球が誕生してから46億年が経つのだそうです。それを1年に例えると人類誕生から現在の16万年間というのは、一年が終わる大晦日午後11時42分で、トバ・カタストロフが起きた7万年前は午後11時52分、1万年前では午後11時59分、2000年前は11時59分46秒、100年前が11時59分59秒・・・、と思うと、人間の歴史ってまだまだ短いものです。 この先1秒(100年)、14秒(2,000年)、1分(10,000年)・・・いったいどうなっているのでしょうか? 映画 「猿の惑星」 みたいなことになっていなけりゃいいのですが。